接着剤の黄変実験(3ヶ月/2年目追記あり)

何だかあんまりパッとしない天気が続いている7月後半。
せっかくの夏休みなのに、あんまり海や山へ行けない子供たちが
ちょっと気の毒になりつつある今日この頃でございます 

さて、今を去ることちょうど三か月と3日(・・・丁度とは何かとか言わない)。
こんなものを作ったのをまさか覚えてらっしゃる方はいらっしゃるでしょうか。

s-427all.jpg

これは、手持ちの接着剤の質感とか色とかをチェックするために
牛乳パックに一通り絞りだしてみたものです。
なぜこんなことをやっているかというと、
接着剤の変色を調べようと思って。
作成したのは2017年4月27日でした。

"接着剤の変色"とはどんなことを言うかといいますと、
よく使い掛けの接着剤のキャップのところを見ると、
こんな風になってることがあります。

s-黄色い.jpg

はみ出した接着剤が、なんか黄色いっていうか茶色いっていうか、
汚い色になって貼りついてるの、見たことありませんか。
これが接着剤の変色、または黄変と呼ばれてるものです。
原因は紫外線じゃないかという意見や成分変化という意見が色々。

普通接着剤はモノとモノの間にはさまれる部分なので、
色が多少変わっちゃってもあんまり目立つことはありません。
普通はね。
でも、ミニチュアフードを作っていると、接着剤を接着用途だけじゃなくて、
素材として扱うことがあります。
代表的なのが、ソースとかジャムとか、透明度の高い液体や
半液体の物を表現するときです。
例えばですね。

s-シュガーグレイズ.jpg

これはシュガーグレイズというゆるい砂糖衣を付けたパン。
このシュガーグレイズは透明で粘り気のある接着剤と、
アクリル絵の具の白を混ぜて作ってあります。
この時に使った接着剤が簡単に黄変してしまうとなればちょっと問題。
作りたてだと真っ白で砂糖に見えているものが、
数か月後には黄ばんでしまうってことですからねぇ 
せめてハチミツっぽくなってくれればまだしも、
なまじ白い絵の具を混ぜてあるがために、
単に薄茶色い変なソースがかかってるみたいになっちゃうんですよ 

そんなわけで、フェイクフードを作り始めた当初からずっと、
出来るだけ変色しにくい接着剤を探しております。

さて、さっきの画像をもう一度出しますね。

s-427all.jpg

これは現在わたしが使っているすべての接着剤です。
左から、
・セメダインスーパーXゴールド(セメダイン)
・ウルトラ多用途SUプレミアムソフト(コニシ)
・ウルトラ多用途SUクリヤー(コニシ)
・ウルトラ多用途SUプレミアムハード(コニシ)
・パーフェクトデコ(セメダイン)
・木工用ボンド速乾(セメダイン)
・おまけ:ジェルメディウム(リキテックス)
の7種類を絞り出してみました。

セメダインスーパーXとコニシウルトラ多用途シリーズは、
いずれも作った粘土作品をアクセサリー加工するときに、
金具などとしっかり接着するために使います。
金属とプラスチックや樹脂をしっかりと接着できるようになっていて、
手に入りやすさも価格もお手頃なのでとても重宝なんですよね。

パーフェクトデコという接着剤は、
ラインストーンやスワロなんかをデコるときに使う専用接着剤です。
乾燥後の接着力は強いけどすぐにカチカチに固まらず、
ストーンを置いてからしばらくの間なら動かせて、
微調整やデザインがしやすい、っていう売り文句の接着剤。
容量が少なくて、他の物に比べるとコスパはあまり良くありません。
でも透明度が高めで、ストーンを曇らせないというのがウリなので、
ラインストーンであれこれデコりたい人には人気があるみたいですね。
別にデコ電なんかを作るつもりもないのに何でわたしがこれを持ってるかというと、
ネット情報で「変色しにくい(らしい)」というウワサを目にしたからです。

最後の木工用ボンドとジェルメディウムについては、
ここまでの製品達とは用途がちょっと違います。
木工用ボンドは粘土同士や粘土と板、紙なんかを貼りつけるのにも使いますが、
不透明でプルンとしたソース、例えばマヨネーズなんかを作るのにも使います。
当然金属は接着出来ないので、透明接着剤とは別に
どうしても一本は持っておかないといけない必需品。

ジェルメディウムは接着用途ではほとんど使いません。
これは絵の具と混ぜて固着させたり盛り上げたり、
下地に塗ったり保護材として上から塗り固めたりと、
どっちかというと媒体として使うための透明なアクリル樹脂ですね。
透明接着剤やボンドと違い、まったく粘り気がないクリームみたいなテクスチャーです。
デコパージュを作るときには紙を貼り付けるのに使ったりもしますが、
基本樹脂粘土を使うフェイクフードでは絶対ないといけないって素材じゃありません。
ただ、これも粘り気のないソースを作るのに便利っぽかったので、
Amazonポイントが貯まった時に手に入れておいたものです。

念のためにいいますと、こんなにいろんな種類の接着剤を
取り揃えておく必要なんて本当はありません。
どれか1本大容量チューブを買ってあれば、
半年くらいは充分に使えるほどの量がありますから。
わたしがこれらを買い集めたのは、あくまでもソースに使うために
黄変しにくい物を探しまくってた結果です。
おかげさまで向こう何年かは接着剤買わなくても良さそうよ 

さて、説明が長くなりましたが本題です。
これらの接着剤がどういう風にどれくらいの期間で変色するかを
調べた結果を見てみましょうね。

実験方法ですが、わたしの部屋の比較的直射日光が当たりにくい北向きの窓に
こんな風において置いてみました。
紫外線が原因か経年変化なのかわからないので、
とりあえず弱い日光にもさらしてみようという作戦です。

s-接地.jpg

隣の壁が目の前なので、日光すなわち紫外線が当たるのは、
隣の壁に反射したしたわずかな光、曇り空の日と同じくらいじゃないかと思います。

まず、最初に絞ってから約2ヶ月目。
2017年6月22日にチェックした画像です。

s-622all.jpg

画像がちょっと暗いですが、結果から言うと
最初に絞った時とあんまり変化は見られませんでした。
あえて言うなら、一番左のスーパーXがわずかに黄色いですが、
これは元々こんな色だったんで黄変と言えるレベルじゃありません。

で、さらに1ヶ月後。
最初に絞ってから3か月目にあたる2017年7月28日の画像です。

s-728all.jpg

おっとぉ 
前回から1か月しか経ってないのに、明らかに色が変わったやつがおりました。

一番左側の「セメダインスーパーX」と、その隣の「ウルトラ多用途SUソフト」、
5番目の「パーフェクトデコ」の3本は、
明らかに"黄色くなっちゃいました~~"的な色合いに変化しております。

同じ用途の透明接着剤5本にズームしてみると。

s-スーパーX.jpg

どの接着剤もまったく変色してないやつは皆無です。
中では「ウルトラ多用途SUプレミアムハード」が、
肉眼で見てもあまりはっきりと黄変はしていないように見えます。
写真だと光の加減でわかりにくいんですが、
「スーパーX」「パーフェクトデコ」の2本はあからさまに薄茶色に。
「ウルトラ多用途SUプレミアムソフト」と「同クリアー」は
ほんの少し黄色味がかって来たかしら?くらいですね。

ついでに木工用ボンドとジェルメディウムですが。

s-ボンド.jpg

隣のパーフェクトデコと比較すると明らかに透明なままです。
まぁこれは想定通り。
透明接着剤は溶剤が空気中の水分などと化学変化して硬くなるのに対し、
木工用ボンドは含まれる水分が素材に浸透したり蒸発することで
酢酸ビニル、つまりビニール状になることで接着するため、
変色するような化学変化が起こりにくいんだと思います。
(あくまでもシロウト考えだけど、そんなに遠からずと思う 

で、同じ透明接着剤仲間のスーパーXとウルトラ多用途の差は、
原料の溶剤の違いじゃないかと思うんですよね。

粘土のミニチュアフードをアクセサリーに加工したとして
その耐用年数はわたしの中では大体半年、長くて1年と想定しています。
てことは、3ヶ月でこれほど差が出てしまうとなると、
黄変しやすい物はちょっと使うのをためらっちゃいますねぇ 

かと言って、一番変色が遅れている「ウルトラ多用途SUプレミアムハード」は、
チューブから出したとたんに固まりだしちゃって、
のんびり絵の具を混ぜたり粘土に塗り付けたりしている余裕があまりありません。
ちょっと変色し始めていた「ウルトラ多用途SUソフト」が
硬化が少し遅めで扱いやすいんですが、
こちらは変色は置いておいたとしても、乾燥後も柔らかいままで
表面がべた付くという欠点(?)があります。
一長一短ですねぇ 

本当はまったく変色しない木工用ボンドやジェルメディウムだけ
使えれば良さそうなもんですが、
ソースやジェルは質感がイノチな部分もあるので、
粘り気がないボンドやメディウムだと表現しにくい物も多くて。。。 

てなわけで、接着剤各種の変色実験3か月目の経過でした。
ホント、こういう意味があるんだか無いんだかよくわかんない実験、
大好きで困っちゃいます 

今回作ったサンプルは、せっかくなんでこのまま元の場所に戻して
もうちょっと様子を見ようかと思っております。
質感の変化とかヒビとか、他に何が起こるかわかんないしね。
また何か面白いネタが出来たら投下するかも知れませぬ。
その時はまたよろしくお願いしま~す 

--------2019年6月12日追記------------

粘土遊びからちょっと遠ざかっているため、このブログもずいぶん放置してしまいました。
が!このページをいまだに見に来てくださる方がチョコチョコいることに気づいてビックリ!
フェイクフードを作っている方以外にも、接着剤選びに悩む人は多いんですねぇ 

というわけで、せっかくなのであれから2年経って接着剤がどうなったのか。
画像を貼り付けておきますよっと。

2年目.jpg

まずこれが、全体の写真です。
・・・って、取ってあったんか~い 
環境は以前と同じ「北向きの窓枠」です。
普段開かない窓なので掃除もろくすっぽしておらず、うっすらとホコリをかぶってしまって申し訳ない。
ところどころにエンピツ線みたいなのが見えるのは、ズバリ!ホコリが接着剤にこびりついた跡です。てへ。

いかがでしょうか。
さすがに2017年7月から2年の月日を超えて、接着剤たちも渋みを増してきたようですね。
用途別にズームしてみましょうか。

まずはセメダイン系の5本。

セメダイン系.jpg

おさらいすると左から以下の順です。
・セメダインスーパーXゴールド(セメダイン)
・ウルトラ多用途SUプレミアムソフト(コニシ)
・ウルトラ多用途SUクリヤー(コニシ)
・ウルトラ多用途SUプレミアムハード(コニシ)
・パーフェクトデコ(セメダイン)

「ウルトラ多用途SUプレミアムハード」すごくありませんか?
ホコリっぽいのを除外すると、ほとんど色が変わっていないように見えます。
逆に変色のスタートが早かった「セメダインスーパーXゴールド」と「パーフェクトデコ」は、
いい感じに(?)コハクがかった茶色を深めておりました。

そしておまけで準備したボンド系です。

ボンド系.jpg

左の2個は参考までにセメダイン系の「ウルトラ多用途SUプレミアムハード」「パーフェクトデコ」。
右から2個目が「木工用ボンド速乾」。
100均でも買える木工用ボンドですが、時間の経過による変色という点では
まったくと言って差し支えないくらいに変化が見られませんでした。
一番右側の「リキテックス ジェルメディウム」も同様で、色つや共に2年前とほぼ同じ状態です。
この二つの違いですが、ボンドはご存知のようにちょっとモッテリとして粘り気があり、
メディウムはサラッとして筆で塗るのに適しています。
が、実はメディウムの方は乾くと耐水性になるのに対して、ボンドは濡れると溶けてしまいます。
紙工作なんかだと水に濡れることはないのでボンドで充分なんですが、
屋外に持ち出したりするミニチュアフードのアクセサリーなどは、メディウムの方が安心かなって気もしますね。

さて、この実験も2年続けた(放置してた)ので、今回が最終回となります。
ついでなんで、接着剤本来の目的というか、接着力がどうなってるかも試してみました。

エイヤっと!

折り曲げ.jpg

勢いよく折りたたんでみた画像です。

う~~ん、さすが。
どの接着剤もピッタリと貼り付いて、はがれてくる気配もありません 

ちなみに土台に使っているのは牛乳パック。
wikiによれば"紙にポリエチレンをコーティングしたもの"だそうですが、
接着力では弱めな印象の木工用ボンドですらまったく異常はありませんでした。
あえて言うと「ウルトラ多用途SUプレミアムハード」は折り目でぽっきりと割れていますが、
これは元々乾燥後かなり硬くなる性質だから当たり前なんでしょう。
他の接着剤はどれも、折り目に密着したままで曲げても折れませんでした。


というわけで思いがけず平成→令和をまたいだ接着剤の黄変実験。
これにて終了でございます。
最後まで読んでくださってありがとうございました♪
でわでわ~~  


★この実験は、あくまでも素人が適当な環境でざっくりと行った物です。
必ずしも正しい結果が得られている保証はありませんので、その点はご了承ください。
また、いずれの製品に対しても優劣を語るつもりはまったくありません。
接着剤をお選びの際は、用途や好みに合わせてご自分でよく検討されることをお勧めします 


粘土ねじりパンの作り方(3種目4個:コス×グレミックス使用)

s-ねじりパン.jpg

作り方の覚え書きをブログにアップしようと思い立って、
最初にまとめていくつくか作った物の中から、
今回は粘土をねじって作るパンたちの作り方をご紹介します。
延ばしてねじるだけの簡単作業なんで、あえて覚え書かなくてもいいかって気もしますが、
とりあえず思いついたんで載せちゃいます  

◆今回の材料◆
・樹脂粘土(今回はコスモス×グレイスの1:1ミックスを使用)
・アクリル絵の具(イエローオーカー・茶色・ローアンバー)
・木工用ボンド
・シュガーパウダー(100均のセリアさんで購入/白と茶色の2色)
・ガラス絵の具(茶色/100均ダイソーさんのやつ)
・水性ニス

◆使った道具◆
・カッターナイフの刃(大型カッターの物)
・つまようじ
・綿棒
・絵筆
・メイク用スポンジ(着色に使用)

今回はねじって形を作るパンなので、粘り気重視で粘土を選びます。
軽量樹脂粘土や小麦粘土のファリネッタではかなり気を使わないと千切れちゃうので、
コスモスとグレイス(どちらも日新アソシエイツ)を
1:1でミックスした物を使いました。

シュガーパウダー、ガラス絵の具はなくても別に構いません。
同じような形の物を作るので、トッピングでごまかそうってだけの話です 

えーと、他に説明あるかな・・・
とりあえず、今回使う粘土についてちょっと覚書きしときましょうかね。

◆コスモスとグレイスの質感とか◆
日新アソシエイツという会社からは、結構いろんな粘土が出てます。
軽量粘土、石粉粘土まで入れるといったいいくつ出てるんだろうか。
数えればわかるんでしょうが、面倒なんでやりません 

で、フェイクフードとかスイーツデコによく使うのは樹脂系の粘土ですが、
それだけでもかなりの種類が販売されております。
中でも代表的なのが「コスモス」と「グレイス」という二つの樹脂粘土。
スイーツデコ作家さんに愛用者が多いようで、
ブログなんかを眺めていると結構な頻度でお目にかかる粘土です。

どんな粘土かって言いますと。
まず外観。

s-コスグレパッケージ.jpg

特にグレイスは高級感有り余る感じですよね。
ちなみにですが、わたしがいつも購入するAmazonでは、
コスモス 720円(定価:税込み1,036円)
グレイス 824円(定価:税込み1,188円)
と、グレイスの方が約100円ほどお高くなっております。

パッケージを開けるとこんな感じの俵が2本づつ出てきます。

s-コスグレ中身.jpg

わざわざマジックで名前を書いてることからもわかる通り、
見た目はほとんど、いやまったく同じと言っても過言じゃありません。
でも、質感は袋の上からもんでもわかるくらい全然違うんですよ。

まずはコスモス。
よく捏ねてから引っ張って延ばしてみたところ。

s-こすもす.jpg

コスモスという粘土は、捏ねる前とこねた後の質感が一番変わる不思議粘土。
袋から出したばかりだとものすごく固くてパサパサしており、
一瞬「不良品つかまされた!」と思っちゃうくらい手触りが良くないんです。
ところが捏ね始めると豹変して、ビックリするほど滑らかでスルスル。
ご覧の通り、全樹脂粘土でも1、2を争うほどの伸びの良さです。

続いてグレイス。
コチラもよく捏ねてから引っ張ってみたところです。

s-ぐれいす.jpg

こちらはコスモスと真逆で、袋の上から揉んでも
フニャフニャと柔らかい感じがはっきりとわかる粘土です。
ちょっと脂っぽいくらいに滑らかで、粘りつくような柔らかさを持ってます。
が、実際の粘りはそれほど強くなくて、引っ張るとスッと抜ける感じ。

この二つの粘土はそれぞれ単独でももちろん使えますが、
どっちかって言うとミックスして使ってる人が多いイメージがありますね。
パンやクッキー、シュークリームなんかまで作れちゃうんで、
ものすごく汎用性が高いミックス粘土になるんです。

両方を捏ね合わせてから引っ張ると、こんな感じです。

s-こすぐれ.jpg

コスモスよりは延びない。グレイスよりはサクッとしてない。
このちょっと伸びてスイっと切れる感じが、使いやすいんですね。
・・・だったら最初からミックスした粘土を売ってくれればいいのに。
なんて思っても口に出しては言わない 

今回このコス×グレミックスを選んだ理由ですが、
ねじったり延ばしたりするパンを作るときにネックになるのが、
作業中に千切れたり割れたりしてしまうことです。
かと言ってあまり粘り気の強い粘土を使うと、
ツルンとした硬いイメージになっちゃいます。
なので、ちょっとパンぽい質感も欲しいけど滑らかにねじりたいときは、
このミックスをチョイスするのがヨロシカロウと考えるわけでございます。

◆ねじるだけの簡単スティックパン◆
最初は小手調べで、ねじるだけの作業からやってみようと思いまする。
いわゆるスティックパン的なアレですね。

粘土はよく捏ねたうえでアクリル絵の具のイエローオーカーを混ぜ込み、
すでに小麦色に着色済みです。

ねじりパンなので、成形の最初のステップは延ばすこと。
いつもの「手のひらバイバイ延ばし」を使って、太目の棒を作ります。

s-バイバイ.jpg

クロワッサンの時は指先に力を加えて、
一方が細くなるようにバイバイしました。
今回はねじるだけなんで、全体が同じ太さになるように
手のひらの力加減をしながら単純に棒状に転がして延ばします。

棒、できました。

s-棒.jpg

かなり太め短めに作っております。
そしたらこれを、指で軽くつぶします。

s-ちょいつぶし.jpg

丸い棒のままでねじっても何だかよくわからん物になるんで、
ねじった時にねじった感じが出やすいようにするための準備です。

ちょっと潰れた棒を、利き手の反対の端っこからちょっとづつ、
力を入れないようにゆっくりとねじり始めます。

s-シンプルねじり.jpg

抑える左手の指と、ねじる右手の指の先が触れ合わんばかり。
どちらも粘土を潰しちゃわないように、かなりそっとやっております。
端っこまでねじり終わるとこんな感じ。

s-シンプルねじ棒.jpg

この「シンプルねじり棒」が、すべてのねじりパンの基本になります。
ちなみに、ねじる前に棒のつぶした面にカッターで細い筋を刻んでおくと。

s-サクサク.jpg

ねじった時にデニッシュ風のサクサクっとした感じに仕上がります。

s-ねじりデニッシュ.jpg

同じくねじる前につぶした上面にアクリル絵の具のローアンバーを塗り。

s-ちょこぺーすと.jpg

絵の具が乾いてからねじると、チョコツイストっぽくなります。

s-ちょこねじ.jpg

シンプルなスティックパンとはいえ、
ちょこちょこ手を加えると色んなものが作れるのが楽しいんですよね 
長さを変えたり折り曲げたり結んだりすると全く別物になるんで、
ねじりパン、本当に便利です 

◆ねじってから巻いてみる◆
シンプルなねじりパンを応用して、渦巻きデニッシュを作ります。
同じように「バイバイ延ばし」でさっきよりもかなり長めに棒を作り、
同じように上から指で軽くつぶしておきます。
今回はねじった感じがわかりやすいように、ローアンバーを塗ったくってみました。

s-ながちょこ.jpg

長~~~い 

コチラも絵の具が乾いたら、端っこから丁寧にねじっていきます。
絵の具が乾くまで待ってからねじり始めるんで、
長く延ばすとそれだけ乾燥が進んでおりまして、
かなり丁寧にやらないとちぎれやすくなっております 

s-長チョコねじり.jpg

あと、絵の具は伸縮性に乏しいので、ねじってると
ブツブツとボロボロとかすれた感じになっちゃいますが、
パンの質感が出やすくなるんでこれはこれでむしろ大歓迎?

ねじり終わってロープ状になった粘土を、
そのままクルクルと巻いてしまいます。

s-まきまき.jpg

わたしの中では同じ「ねじねじパン」の一族なんですが、
見た目が全然違う"うずまきチョコデニッシュ風"なのが出来ました 

多分なんですが、色をピンクとかに変えたら、
まんまロリポップキャンディーなんかも作れちゃうんじゃないでしょうかね。
着色を絵の具でやるとさすがに質感がおかしいけど、
2、3色の色違い粘土棒をを作ってねじって巻いたら可愛いのでは・・・
まぁ、可愛い物にあんまり惹かれないワタクシは作りませんが 

◆ねじって折り曲げてツイストドーナツ風◆
もう一つ、ねじり方が違うパターンのやつを作ってみました。
延ばすところまでは同じ手順で、長さはシンプルタイプとうずまきタイプの間くらい。
ただし、今回はちょうど真ん中あたりを、ちょっとだけ太目にしておきます。

そしたら、おもむろに二つに折ります 

s-二つ折り.jpg

このまま輪っかの方からねじると、2本取りのツイストパンになります。
折らないで最初から2本の棒を作っておいてねじってもまあ、
結果的にはほとんど同じような物になります。

今回は、輪の反対側の方からねじりま~す。

s-ふたおりねじり.jpg

ツイストドーナッツっていうか、なんてゆーか。
中央部をやや太目にしたのは、その方がプックリ可愛いかと思ったんですけどね。
どうも可愛い物が上手く作れないDNAを持ってるらしくて、
魔法使いのお婆ちゃんの杖みたいになっちゃいましたね 

◆着色とか仕上げとか◆
ここまでの作業が先週だったんで、
完全に乾燥した物に着色とトッピングをやっちゃいましょう。
着色方法はバケットなんかと同じです。
今回は真面目にアクリル絵の具を使って色を付けてみたりしております。
(焼き色の達人の黄土色が少なくなっちゃってもったいないからとか
そんなんじゃないもん・・・ホントだもん)

s-着色.jpg

ツイストドーナッツ(風)の着色完了状態がコチラなんですが。

s-グラデ.jpg

上下はしっかりと、脇はやや薄めの焼き色を付けてあります。
とにもかくにも、"火の当たるところが良く焼ける"を
座右の銘としております 

さて、着色まで終わったらパン作りとしては一通りおしまいなんですが、
せっかくドーナッツ(ぽい)とかうずまきデニッシュ(ぽい)とか作ったんで、
ちょっとトッピングしてみようかと思い立ちまして、
こんなものを引き出しから浚ってまいりました。

s-シュガー.jpg

これは100均のセリアさんで売ってた、スイーツデコ用のシュガーパウダーです。
小さなタッパーに入れておりますが、これで確か300円分くらいです。

ドーナッツにシュガーパウダーを付けるには、
木工用ボンドを使います。
そのままだとモッテリとして重くなっちゃうので、
ボンドを水1滴でちょっとだけ薄めまして、筆でパンの表面に塗り付けます。

s-ボンド.jpg

そしたらすかさず、シュガーをパラパラパラパラ・・・・。

s-パラパラ.jpg

過去、メロンパンなんかを作った時には、
ボンドを塗ったくったパンを直接シュガーの中にダイブしました。
が、さすがにそれだとべったりとシュガシュガしくなりすぎちゃうので、
今回は自然な感じに上からかけております。

同じように、ねじりチョコデニッシュ風には
茶色のシュガーパウダー(同じくセリアで購入)をパラパラします。

s-ちゃパラパラ.jpg

これで二つトッピング完了。

シンプルなねじりパンが何とな~く寂しい感じがするので、
ヤッツケ仕事(オイ)にお役立ちなこいつを使ってトッピングしましょう。

s-ガラス絵の具.jpg

ダイソーのわたし的大ヒット商品、ガラス絵の具(茶色)です。
これのおかげでどんだけ色んなパンの アラを隠してきた 
もとい、おいしそうなトッピングをしてきたことか 

なんたって、つまようじでそのまま塗るだけってお手軽さがステキです 

s-ガラス塗り.jpg

ちなみにこの茶色を使うと、濃い目のメープルシロップかハニー風に仕上がります。
黄色ならマーマレード風、赤ならイチゴジャム風、
こげ茶ならコーヒーシロップ風と非常にシンプルかつゴージャスな仕上がり。
透明感が高いので、なんかすごくトッピングが上手になったような
素敵カンチガイが出来ちゃう優れものです 

アクリル絵の具で着色をしているので、
本来ならニスは塗っても塗らなくても構わないってとこなんですが、
トッピングをした物に限っては必ず上からニスを塗っておきましょう。
そうしないとシュガーはポロポロ剥がれるし、
ガラス絵の具はいつまでたってもベタついて他の物に貼りつきます 

s-ニス.jpg

今回は表面にツヤが出ても良い物ばかりなので、
お気に入りの「デビカ 筆付きニス」を使用しました。
最初からハケが付いてるんで、お皿とか筆とか用意しなくて済んでバンザイ!

というわけで、ねじってねじってねじり倒したねじりパン特集、
これにてとっぴんぱらりんのぷう、でございます。
かなり長々しくなっちゃったけど、4個も作ったからイイよね 


そして待ちに待った週末 
お天気はイマイチっぽいけど、のんびりまったりと過ごす予定です。

次回はシナモンロールがアップできるかな?
ちょっと訳あって作り直しをしてたんで、来週中ごろまでには
完成できると思うんですけども。
もしよかったら、また見に来てやってください。

それでは、暑かったりシケっぽかったり、所によっては雨っぽかったりしますが、
皆さま、お体に気を付けて。
またのご訪問をお待ちしておりま~~~す 

粘土クロワッサンの作り方(マニアックパターンあり)

s-クロワッサン.jpg

粘土パン作りの覚え書き第4弾は、クロワッサン。
シナモンロールとかねじりパンにしようかと思って画像フォルダを漁ってたら、
そういえバケットなんかと一緒に作ってたのを思い出しました 
手順の多さではトップレベルのパンなので、
当時の作り方を忘れないうちにアップしちゃおうと思います。

◆材料◆
・樹脂粘土(「パンフラワー粘土 ファリネッタ」使用。でも、コス×グレとかの方が作りやすいかも)
・アクリル絵の具(イエローオーカー)
・モデナペースト(マニアック手順のみ使用)
・「タミヤ 焼き色の達人」(フェイクフード用着色料)

◆道具◆
・カッターナイフの刃(出来るだけ刃渡りが長い物。大型カッターが最適)
・プレッサー(粘土を押しつぶすための物。平たくて固い物なら何でもOK。簡単パターンで使用)
・クッキーローラー(または丸い棒。マニアックパターンで使います)
・つまようじ
・クッキングペーパー

前回のフランスパンの流れで「ファリネッタ」という小麦粘土を使ってますが、
実際にクロワッサンを作るなら、もう少し粘度が高い樹脂粘土がお勧め。
コスモス×グレイスの1:1ミックスや、レジックスあたりが扱いやすいかもです。

カッターの刃については、大きくカットするために非常に便利なので、
出来れば一本持っておくと良いですね。
わたしが使っているのは大型のカッターの刃で、
刃が付いていない側はビニールテープとかマスキングテープを貼ってあります。
刃がどちら側についているかパット見わかりやすくて安全なのと、
力を入れたときに指が痛くないためを兼ねてます。

着色はアクリル絵の具でもできますが、細かい隙間が多い形のため
「焼き色の達人」があると非常に便利です。
アクリル絵の具だと、隙間が大きく空いたときに色を付けにくく、
コントラストがハッキリしすぎちゃうのがちょっと難点かな。

えーと・・・材料と道具の説明はこんなもんかしら。
では、作り始めま~す 

◆割と簡単(当社比?)な作り方◆

クロワッサンは、2等辺三角形の生地をクルクル巻いて作るパン。
生地はバターを織り込んで何度も畳まれるためサクサクと軽く、
焼いたときにバターが溶けて浮き上がるので、
いくつもの薄い層が重なって見えます。
実際のパン作りと同じように形を作りますが、
生地を作る時のやり方でだいぶ表情が変わります。
まずは小さい物や金具をつけてぶら下げるアクセサリーにするのに適した、
1枚の生地を巻いて作るやり方です。

粘土の準備はいつも通り。
量を計りよく捏ねて、アクリル絵の具のイエローオーカーを練り込んで
小麦粉の色に着色してあります。
その粘土をクロワッサンの生地の形に成形します。

手のひらにはさみ、バイバイするようにコロコロと転がすと、
片側が細い円錐形に延びていきます。

s-バイバイ延ばし.jpg

バイバイする側の指先にやや力をかけるのが、
綺麗な円錐形を作るコツ。

ある程度伸びたら、そのまま三角形につぶします。

s-潰し.jpg

プレッサーがどっかに紛れ込んで行方不明なので、
麺棒ケースの蓋を使ってつぶしております。
しかしこないだのデザインナイフと言い、よく物がなくなる机だわね・・・ 

この時の厚みは、巻きやすくかつあまり薄くないくらい。
いつも漠然とした説明でスミマセンが、今回作った2.5ccの粘土で言うと、
大体2mm程度ってところでしょうか。
あんまり厚いと巻きにくいし、薄すぎると形が作りにくくなります。
が、この加減はヒトによって好みが分かれるとこなんで、
何度も巻いては潰し、捏ね直してはまた巻いてを繰り返して覚えるしかないっす。

潰した粘土は、底と両脇を平らな物で押し固めながら
出来るだけ直線になるように整えます。
押すと一部だけ厚みが変わっちゃうので、
この作業中も何度か押しつぶし直して平らにしながら、
徐々に形を整えていく必要があります。

s-整える.jpg

出来上がったのがコチラ。

s-対比.jpg

底の長さが2cm、高さが6cmの円錐形になりました。
普段作っているものと比べると、ちょっと細長すぎたかな?
底2cmだと高さ5cmくらいでよかったかも。
ここも好みによるところなんで、大体このサイズを目安に
好きな大きさを見つけてみてくださいな 

形が決まったら、歯ブラシを使って表面をポンポンします。
片側だけでOK。
裏側は巻き込まれて見えなくなりますからね。

s-質感.jpg

そしたらいよいよ、フランスパンの美味しさのヒミツ、
サクサクの割れ目を作る作業です。
これはヒトによってだいぶ作り方が違うと思います。
巻いちゃってからカッターや粘土ベラを使って筋を刻んでもいいんですが、
わたしはこういう風にやってます。

三角形の長辺、左右の縁に沿って、カッターの刃を使って細かい筋を付けます。

s-刻み.jpg

強弱をつけて、サクサクと小刻みに刃を当てて、
5~10本程度の線を付ける感じです。
あんまり力を入れると当然切り離されちゃうし、
あんまり弱すぎると今度は巻くときに跡が消えちゃってショボンです。
両側に筋を刻んだら、生地の準備は完了。

s-サクッと感.jpg

さあ。
いよいよ正念場、クロワッサン巻き巻きタイムがやってまいりました 

クロワッサンの形をキレイに作るために、
三角形の底にあたる部分の中央に切り込みを入れます。
これも実物のパンを焼くときと同じ手順。
こうすることで、三日月形の両端が細くとがった形になります。

s-尻の切れ目.jpg

おもむろにカットした部分を押し広げて。。。

s-巻き始め.jpg

巻きます!!

s-巻ちゅう.jpg

あ、書き忘れてましたが、
さっき細かく筋を付けた側(=歯ブラシを当てた側)が下面になってます。
そうしないとせっかくの筋が内側に入って見えなくなっちゃうからね。

巻きあがったばかりだと、両端がこんな風にちょっと開いた状態。

s-端開き.jpg

このままだと美しくないので、端っこを処理します。

s-端処理.jpg

指を使ってそっと端っこをつまみ、巻き方向に合わせて軽くひねってます。
あまりやりすぎると筋は潰れるし巻は潰れるしなんで、
あくまでも自然に軽~い感じでそっと縁を閉じていきます。
完全に閉じちゃわなくても、それそれでオッケー。
うずまきが途切れていない形になれば充分です。

最後。
全体を見直してみて、もし生地がまとまりすぎて
ロールパンみたいになっちゃってたら。
つまようじの先っちょを生地と生地の間に突っ込みまして。。。

s-ひと手間.jpg

上の生地を軽く持ち上げるように引きはがしております。
これこそ本当に気持ちの問題なんで、やらなくてもきれいにできてたら
そのままにしちゃって大丈夫。
アンバランスで自然な形が好みなわたしのこだわりポイントです。

これで普通タイプのクロワッサンの成形はおしまい。
あとは着色まで3~4日くらい、どっか邪魔にならないとこに置いといてください。

◆ちょいマニアックな作り方◆

より一層サクサク感を強調するために最近よく作ってるやり方です。
が、中々思い通りの形にならないので、ここにアップする意味あんのかちょっと苦悩 
まあいいか、覚書きだし。
正直効率が悪いうえに強度が足りないので、アクセサリーには向きません。
でも作っててドキドキ感が味わいたいときはイイかも?

同じ2.5ccの粘土を使い、今回はひたすら薄く延ばすところから始めます。
使ってるのは100均のクッキーローラー。
最初はバカにしてたんだけど、どうしてどうして、結構使える便利道具でした。
なければ太書きのマジックペンの軸とかでも充分ですが。

適当な形に丸めた粘土をクッキングペーパーにはさみ、
とにかく力任せに薄く延ばします。

s-薄延ばし.jpg

そりゃもう親の仇のようにしつこくグイグイして、
これでもかってくらいに出来るだけ薄く延ばしておきます。
というか、本当はそこまで薄くしなくてもいいんですが、
薄い方がなんとなく枚数がいっぱいとれそうでついやりすぎちゃいます 

延ばした生地を、二等辺三角系の形にカットします。
底辺が2cm、高さ5cmで切っております。
簡単パターン同様、このサイズはお好みで微調整可。

s-エッフェルカット.jpg

最初に適当な形で延ばしてるんで、どうしたって切れ端が出ちゃいます。
そしたら切れ端を集めてこね直し、
もう一度薄く延ばして同じサイズにカットしてを繰り返します。
最後にほんの少し残った切れ端は、大体同じくらいの形に
フリーハンドで延ばして使います。
めんどくさいときは捨てちゃいますが。。。 

全部カットし終わったら、表面が乾くまで10分程度放置しときます。
これが意外と重要で、すぐ次の作業をしちゃうと、
せっかく薄くした粘土が全部くっついて、まったく層の感じになりません。
かと言って乾かしすぎると巻いてもバラバラになっちゃってまとまりません。
表面がサラサラして指に貼りつかず、曲げると軽くへにゃっと曲がる、
そんくらいの加減がベストです。って、解りにくいわ~~ 

表面が乾燥したら、全部の生地を一つに重ねていきます。
出来るだけぴったりと、キレイに重ねるように頑張ってみますが、
毎度ここでちょっとづつずれた奴が飛び出しちゃうんですよね。
まあそれも手作りのアジってやつだと思って気にしませんが 

s-エッフェル重ね.jpg

表面が乾燥しているので、生地同士はあまりしっかりとくっついてくれません。
乾燥が進みすぎてどうにもバラケてしまう場合は、
接着するためにモデナペーストを塗ってみたりすることも。
これも多すぎると脇からはみ出て汚くなっちゃうので、
縁の方には付けないように薄めに中央部分に塗るくらいですかね。

s-モデナ.jpg

実際、木工用ボンドでも構わんちゃー構わんのです。
が、万一はみ出したときに、木工用ボンドだと「焼き色の達人」では
色が付いてくれないんですよね。
その部分だけ「いかにもビニール」って感じに仕上がっちゃうので、
ここは面倒でも同じ樹脂粘土素材の「モデナペースト」、
なければ「軽ーい紙粘土」なんかを水で溶いたものを使うのがイイかもです。

全部の生地を重ねたら、後は簡単パターンと同じ手順で巻きます。
両端の出っ張ったところの処理も同様ですが、
乾いた薄い生地が好き勝手に飛び出してビロビロしてる状態なので、
簡単パターンの用にはきれいにまとまってくれません。
わたしは毎度チカラ技で何とか見られる形にまとめてますが、
失敗すると両端がベロベロとめくれた悲しいクロワッサンが出来上がります。
ふふふ。。。マニアックな上に割の合わない話でしょ。。。ふふふ。。。 

◆着色はいつも通り◆

完全に乾いたら色を付けるわけなんですが、
焼き色の達人を使った着色はすでにブログに上げてしまったんで、今回は割愛。
ただ、クロワッサンとかデニッシュとか、
とにかく隙間が多いパンの場合だけはひと手間余分にかかるんで、
そこんとこだけちょっと説明しときましょうね。

s-隙間塗り.jpg

アイシャドーチップのブラシを使って、隙間に黄土色を付けているところです。
クロワッサンはバターが多目な上に溶き卵を塗ってから焼くので、
表面はかなり良い色にパリッと焼きあがります。
火があたりにくい内側で、焼きあがると同時に持ち上がってくる巻き目のあたりでも、
見えている生地が真っ白な状態ってことはまずありません。
なので、内側にも焼き色の一番薄い色を付けるために
こんな細かい作業をしております。

アクリル絵の具だと、この処理ができないんですよね~。。。
いや、ものすごく器用で極薄の黄土色を筆で塗れるような繊細さがあれば
ちゃんと色を付けられるんでしょうけれども。。。 

てなわけで、粘土クロワッサンの制作はすべて終了です。

上の方でも書いてますが、生地を薄く延ばしてから重ねるマニアック方式だと
どうしても粘土がガッチリしたカタマリ状になりにくいので、
金具をつけてぶら下げるようなアクセサリーには向きません。
かなり固くなる粘土(コス×グレミックスとか、モデナとか、レジックスとか)なら、
コッテリと接着剤を使って深く金具を押し込めばいけるんですが。
少なくとも粘土が柔らかいファリネッタでは、怖くてできませんね。
引っかかる可能性が高いスマホアクセサリーとかだとなおさらです。

薄く延ばして重ねて作るやり方は、デニッシュでもよく使います。
そっちも機会があれば、そのうちに写真撮ってアップする予定です。
が、デニッシュはトッピングとかの方がはるかに楽しいしボリューミーなので、
成形編はあまり丁寧にはならんと予想 
そもそもこんな面倒な作り方する人もあんまりいないんじゃないかと思うんで、
まぁ、いいか 



それではミニチュアクロワッサンはこの辺で閉店ガラガラ~ 
次回、ミニシナモンロールorねじねじパンの作り方も
よかったら遊びに来てくださいね~~ 

暑中にもほどがある(大した内容はないよう)

3年後の今日は、東京オリンピックが開催されて2日目にあたるそうです。
うへぁ。。。こんなクソ暑い中、炎天下で競技をする皆さまを思うと、
他人事ながらちょっとやるせなくなってくる今日この頃 

例年通り"いつの間にか"梅雨が明けたとたん、
連日30℃を軽く超える猛暑日が続いております。
外での仕事をされてる方はもとより、会社員でも通勤だけでグッタリですね。

と語ってみたところで、2年前まで会社員だった自分を振り返ると、
実はそれほど暑さはつらくなかったなぁ。。。 
むしろ地下鉄やオフィスの冷房でやられちゃった記憶しかないかも。
暑くて大変だったって思い出は浮かんでこないのがちょっと意外。
わたしはかなりの冷房恐怖症なんですが、
その原因はは主にオフィスの冷房のせいだった気がします。
IT系の職場で、席の近くに熱を発するサーバーやプリンターが何台も並んでたんで、
冷房はかなりキツメだったんですよね。

朝仕事を始めてお昼くらいまでには足首が冷えて痛くなり、
お昼から戻って就業までには首から頭までギンギンに固くなり 
そんな毎日をずっと送っていたので、
どうも冷房と聞くと反射的に"ビク"ってなります 

そんなわたしでも、さすがにこの夏は冷房を掛けずにはいられません。
通常28℃の微風設定にしてますが、ちょっとお掃除とかすると
汗がダーダー流れますね。
これは単に日本の夏が暑くなったのか、自分に耐性がなくなったのか。
ハタマタ単純に歳のせいか。。。 

なんでこんな話を長々しているかというとですね。
自室が暑いんですよ 
東向きの2Fなので、カーテン締めきってても熱がムンムンこもりんぐ。
クーラーを入れればもちろん大丈夫なんですが、
なんせほら、冷房恐怖症なもんだから、あんまりつけたがらないっていうか。

なので、あんまり粘土遊びがはかどっておりません。

って、結局それかよ 

ここ何回か粘土パンの制作手順をメモ風にアップしてるので、
次に上げる物をいくつか作ろうとは思ってるんですけどね。
取り急ぎは粘土マグネット用のパンの作り足しをしたいので、
手順を上げられるようなものは何じゃろか、考えております。

一つは決まってるんです。
シナモンロール一族の作り方。
というか、シュガーグレイズのやり方とかまとめたいと思いまして。

s-トッピング0725.jpg

この3つはすでに写真も撮り終わってスタンバイOKであります。

そんで、次に成形編でやろうと思ってるのが、
わたしが大好きなネジネジのパンたちです。

s-ねじりパン0725.jpg

こんなん。
これは根性振り絞ってお部屋にクーラーをつけて、
ついさっき捏ねてきたやつです。
たったこれだけ作ってる間に冷房でやられちゃって、
ちょっと頭が頭痛。冷えて寒い上に汗が発汗しなくなってピンチで大弱り。
("馬から落ちて落馬して"風の重言にしようとして失敗 

今日中に作り方ブログをもう一本パパッとアップしようと思ってましたが、
そんなわけで軽く冷房症発症の為、また明日にするでこざるよ。
このまま汗が出ない状態だと熱が体内にこもって夜やばいことになるので、
お風呂に浸かって、無理にでも汗をかいてきますわ~ 
こんなのがこの先1ヶ月以上も続くかと思うとブルーですが、
なぁに、しばらくすれば体が慣れてくるので、それまでの辛抱です。

本当に内容がない日記でスミマセン。
それもこれも全部暑さのせいなので、夏が悪いってことでヒトツ 

次回のブログは再び作り方の覚書きで、「ねじりパン」か、
「シナモンロール」でお会いします。
みなさまもどうか、熱中症及び冷房症にはとにかくお気をつけて~ 

粘土パンの仕上げ(アクリル絵の具編)

焼き色の達人でのパンの着色を覚書きしたので、
忘れないうちにアクリル絵の具での着色についてもメモメモ。
ミニチュアフード、スイーツデコをやっている人にとってはおなじみの、
とてもメジャーな着色方法です。
けっこう時間がかかるので、わたしはあんまりやりませんが 

◆材料・道具◆
・アクリル絵の具(イエローオーカー・茶・ローアンバー。全部100均)
・メイク用スポンジ
・筆(どんな形でもOK。100均で3本入りくらいのやつを使ってます)
・ティッシュ
・プラスチック容器(キッチンの廃物を利用。お気に入りは納豆パック)
・いらない紙とかキッチンペーパーとか汚れても良い下敷き

細かい割れ目とか飾りが多い物をアクリル絵の具で着色すると、
ものすごく手間がかかる上に細い割れ目の奥などに色を付けるのが難しいので、
今回はマグネットの土台用に作った単純な形の物でやります。
着色するのはこちら。

s-土台0711.jpg

樹脂粘土をつぶしてクッキー型で抜いただけのシンプルな物。
ちなみに使用粘土は「コスモス」×「グレイス」の1:1ミックスです。

◆そんじゃ、塗ってみましょう◆

まず絵の具を準備します。
不要なプラスチック容器などにアクリル絵の具のイエローオーカー(黄土色)を出して、
水を加えてよく溶かします。
この塩梅なんですが、"ちょっと薄いかな"くらいまで水を多目にしておきます。

s-絵の具準備.jpg

アクリル絵の具は良く溶かさないとダマになってしまうことがあるので、
この時ばかりは面倒がらずに筆を使ってしつこく完全に溶かしておきます。
絵の具のカタマリが残ったまま気づかずに作業してしまうと、
せっかく作った作品が汚れて悲しい結果になっちゃうので。。。 
ちなみに、わたしがこの作業でよく使うのが、納豆の空パック。
底がデコボコしてるので、絵の具を溶かすときにうまい具合に引っかかって、
ダマを見逃しにくいというのが理由です。
まあ、使える物なら豆腐パックだろうがゼリーの容器だろうがなんでも。

実際に着色に使うのは、メイク用のスポンジです。
焼き色の達人でも出てきたコレ。

s-パフ0720.jpg

ただ、アクリル絵の具着色に限っては別の物を使うこともあります。
キッチン用の「メラミンスポンジ」ってやつです。
100均ショップで小さいキューブ型が30個も入ったやつを買ってきまして。

s-メラミン.jpg

カッターで半分か1/3の薄さにカットした物を使います。
メイクスポンジに比べると5倍以上のコストカットになるし、
余ったらキッチンでも使えるし。なんて素敵 
絵の具とスポンジが用意できたところで、実際に色を付けてみましょ。

スポンジに絵の具を吸わせまして、ティッシュを折りたたんだものに
ポンポンと何回も押し当てます。

s-ティッシュオフ.jpg

これは、水分を取ってるんです。
これをやらないでいきなり粘土に当ててしまうと、
粘土がべっちょりと濡れ濡れになっちゃいます。
乾燥した樹脂粘土はそんなにすぐに溶けたりはしませんが、
一部の製品(コスモスとか)を除いては耐水性じゃありません。
大量の水が付くと、表面が柔らかくなっちゃうんです。
成形の時に歯ブラシでせっせとつけたボソボソ感も薄くなっちゃって、
ガッカリなことに。
ましてや軽量粘土系の物はほとんど水に弱いです。
例外はマーメイドパフィーですが、それ以外の物は
水気が多いスポンジでポンポンしただけで、すぐにデロっちゃいますのでご注意。

完全に水気をティッシュオフしたら、いよいよ粘土にポンポンします。

s-着色.jpg

えーとですね。
これからやろうと思ってる方にはなかなか酷なんですが、
これが結構手間かかる作業です。
ていうか、最初はほとんど色が付きません。

絵の具を水でかなり薄く溶いた上に、その水気を取っちゃうので、
粘土にスポンジを当てても「あれ?あれれ?」っていうくらい、
まったく色が付いた感じはしません 
しつこく何度も何度も繰り返しているうちに、
やっとうっすらと他のところとの違いが見えてくる程度。

水を少なくして絵の具の濃度を上げればもっとはっきり色が付きますが、
経験者としてそれはお勧めしません。
綺麗なグラデーションにならないんですよ。
そして一度はっきり色が付いてしまったところは、
後からいくら水でポンポンして均そうとしても、中々色落ちしません。
これがアクリル絵の具の利点でもあり、弱点でもあります。
一度定着しちゃうと、水で落ちなくなっちゃうんです。

というわけで、しつこく何十回もポンポンして黄土色だけ終わったのがこちら。

s-1週目.jpg

左は無着色の物です。
並べてみると、うっすらと焼き色が付いているのがわかりますね。

更に焼き色を濃くする場合は、アクリル絵の具の茶色を足します。

s-茶色混合.jpg

黄土色で使った容器の片隅に茶色を出し、
黄土色の水に少しづつ混ぜて色を調整します。
いきなり茶色だけを溶いたもので色を重ねると、
どっちかって言うと"ウッディ"な仕上がりになります。
パンやクッキーっていうよりも、表札みたいな?
こうやって黄土色の容器を使いまわせば節約(?)にもなるんで一石二鳥でしょ 

スポンジも、さっきまで黄土色で使っていたものそのままです。
同じように絵の具吸わせる→ティッシュオフ→しつこく少しづつポンポン。
色が濃くなるので、さっきよりは捗ってる感じがするかも。
途中で茶色を少しづつ増やして溶かしながら、色を濃くしていきます。
その時に水も足すのを忘れずに。
水の量は常に「ちょっと薄いかな」状態をキープします。
四角い物は、四隅が一番色が濃く付いている状態にします。
火の加減で自然につく色がイメージなので、ところどころ
あえて濃淡がムラになっている状態にしてあります。
この辺はお好みですね。
端正に均一に焼き色が付いている方が良ければ、
茶色を足しながら微調整をしてください。

さて、茶色まで終わりましたよ っと。

s-茶色終わり.jpg

だいぶ焼きあがった感じになってきましたね 
ちなみに、ギザギザした側面も同様にポンポンして焼き色を付けてあります。
デコボコがある分色のコントラストがハッキリするので、
色の濃さを見るのにはちょうどいい感じ。

今回は土台に使うだけなので、わたしはやりませんでしたが、
更にローアンバーまたはバーントアンバー(どっちもこげ茶色って意味です)を足すと、
カリッとサクッとした焼き色になります。

アクリル絵の具での着色のメリットとして、
「色落ちしない」ってことが挙げられます。
これは結構大きな利点で、焼き色の達人が触るだけで手に色が付くのと比べると、
コチラはあえてニスを塗らなくても大丈夫なほどしっかりと染まります。
あえてツヤを出したい場合はもちろんニスを使いますが、
素朴な質感のまま仕上げるなら、何も塗らなくても良いくらいです。
ただし、粘土の特性上水に弱いという点は変わらないので、
アクセサリーやキーホルダーなどに使うなら、
念のためにニスを塗っといた方が安心ですけどね 


さて、サクッとまとめてみましたが、実際は焼き色の達人と比べると
アクリル絵の具の着色の方が3倍以上の時間がかかっております。
コストは安いし仕上げは楽だしなのでかなりお勧めなんですが、
手間がかかるのが欠点と言えば欠点ですね。
着色するものをためて置いて、一気にまとめて片付けるのが吉かもしれません。