粘土パンの仕上げ(アクリル絵の具編)

焼き色の達人でのパンの着色を覚書きしたので、
忘れないうちにアクリル絵の具での着色についてもメモメモ。
ミニチュアフード、スイーツデコをやっている人にとってはおなじみの、
とてもメジャーな着色方法です。
けっこう時間がかかるので、わたしはあんまりやりませんが 

◆材料・道具◆
・アクリル絵の具(イエローオーカー・茶・ローアンバー。全部100均)
・メイク用スポンジ
・筆(どんな形でもOK。100均で3本入りくらいのやつを使ってます)
・ティッシュ
・プラスチック容器(キッチンの廃物を利用。お気に入りは納豆パック)
・いらない紙とかキッチンペーパーとか汚れても良い下敷き

細かい割れ目とか飾りが多い物をアクリル絵の具で着色すると、
ものすごく手間がかかる上に細い割れ目の奥などに色を付けるのが難しいので、
今回はマグネットの土台用に作った単純な形の物でやります。
着色するのはこちら。

s-土台0711.jpg

樹脂粘土をつぶしてクッキー型で抜いただけのシンプルな物。
ちなみに使用粘土は「コスモス」×「グレイス」の1:1ミックスです。

◆そんじゃ、塗ってみましょう◆

まず絵の具を準備します。
不要なプラスチック容器などにアクリル絵の具のイエローオーカー(黄土色)を出して、
水を加えてよく溶かします。
この塩梅なんですが、"ちょっと薄いかな"くらいまで水を多目にしておきます。

s-絵の具準備.jpg

アクリル絵の具は良く溶かさないとダマになってしまうことがあるので、
この時ばかりは面倒がらずに筆を使ってしつこく完全に溶かしておきます。
絵の具のカタマリが残ったまま気づかずに作業してしまうと、
せっかく作った作品が汚れて悲しい結果になっちゃうので。。。 
ちなみに、わたしがこの作業でよく使うのが、納豆の空パック。
底がデコボコしてるので、絵の具を溶かすときにうまい具合に引っかかって、
ダマを見逃しにくいというのが理由です。
まあ、使える物なら豆腐パックだろうがゼリーの容器だろうがなんでも。

実際に着色に使うのは、メイク用のスポンジです。
焼き色の達人でも出てきたコレ。

s-パフ0720.jpg

ただ、アクリル絵の具着色に限っては別の物を使うこともあります。
キッチン用の「メラミンスポンジ」ってやつです。
100均ショップで小さいキューブ型が30個も入ったやつを買ってきまして。

s-メラミン.jpg

カッターで半分か1/3の薄さにカットした物を使います。
メイクスポンジに比べると5倍以上のコストカットになるし、
余ったらキッチンでも使えるし。なんて素敵 
絵の具とスポンジが用意できたところで、実際に色を付けてみましょ。

スポンジに絵の具を吸わせまして、ティッシュを折りたたんだものに
ポンポンと何回も押し当てます。

s-ティッシュオフ.jpg

これは、水分を取ってるんです。
これをやらないでいきなり粘土に当ててしまうと、
粘土がべっちょりと濡れ濡れになっちゃいます。
乾燥した樹脂粘土はそんなにすぐに溶けたりはしませんが、
一部の製品(コスモスとか)を除いては耐水性じゃありません。
大量の水が付くと、表面が柔らかくなっちゃうんです。
成形の時に歯ブラシでせっせとつけたボソボソ感も薄くなっちゃって、
ガッカリなことに。
ましてや軽量粘土系の物はほとんど水に弱いです。
例外はマーメイドパフィーですが、それ以外の物は
水気が多いスポンジでポンポンしただけで、すぐにデロっちゃいますのでご注意。

完全に水気をティッシュオフしたら、いよいよ粘土にポンポンします。

s-着色.jpg

えーとですね。
これからやろうと思ってる方にはなかなか酷なんですが、
これが結構手間かかる作業です。
ていうか、最初はほとんど色が付きません。

絵の具を水でかなり薄く溶いた上に、その水気を取っちゃうので、
粘土にスポンジを当てても「あれ?あれれ?」っていうくらい、
まったく色が付いた感じはしません 
しつこく何度も何度も繰り返しているうちに、
やっとうっすらと他のところとの違いが見えてくる程度。

水を少なくして絵の具の濃度を上げればもっとはっきり色が付きますが、
経験者としてそれはお勧めしません。
綺麗なグラデーションにならないんですよ。
そして一度はっきり色が付いてしまったところは、
後からいくら水でポンポンして均そうとしても、中々色落ちしません。
これがアクリル絵の具の利点でもあり、弱点でもあります。
一度定着しちゃうと、水で落ちなくなっちゃうんです。

というわけで、しつこく何十回もポンポンして黄土色だけ終わったのがこちら。

s-1週目.jpg

左は無着色の物です。
並べてみると、うっすらと焼き色が付いているのがわかりますね。

更に焼き色を濃くする場合は、アクリル絵の具の茶色を足します。

s-茶色混合.jpg

黄土色で使った容器の片隅に茶色を出し、
黄土色の水に少しづつ混ぜて色を調整します。
いきなり茶色だけを溶いたもので色を重ねると、
どっちかって言うと"ウッディ"な仕上がりになります。
パンやクッキーっていうよりも、表札みたいな?
こうやって黄土色の容器を使いまわせば節約(?)にもなるんで一石二鳥でしょ 

スポンジも、さっきまで黄土色で使っていたものそのままです。
同じように絵の具吸わせる→ティッシュオフ→しつこく少しづつポンポン。
色が濃くなるので、さっきよりは捗ってる感じがするかも。
途中で茶色を少しづつ増やして溶かしながら、色を濃くしていきます。
その時に水も足すのを忘れずに。
水の量は常に「ちょっと薄いかな」状態をキープします。
四角い物は、四隅が一番色が濃く付いている状態にします。
火の加減で自然につく色がイメージなので、ところどころ
あえて濃淡がムラになっている状態にしてあります。
この辺はお好みですね。
端正に均一に焼き色が付いている方が良ければ、
茶色を足しながら微調整をしてください。

さて、茶色まで終わりましたよ っと。

s-茶色終わり.jpg

だいぶ焼きあがった感じになってきましたね 
ちなみに、ギザギザした側面も同様にポンポンして焼き色を付けてあります。
デコボコがある分色のコントラストがハッキリするので、
色の濃さを見るのにはちょうどいい感じ。

今回は土台に使うだけなので、わたしはやりませんでしたが、
更にローアンバーまたはバーントアンバー(どっちもこげ茶色って意味です)を足すと、
カリッとサクッとした焼き色になります。

アクリル絵の具での着色のメリットとして、
「色落ちしない」ってことが挙げられます。
これは結構大きな利点で、焼き色の達人が触るだけで手に色が付くのと比べると、
コチラはあえてニスを塗らなくても大丈夫なほどしっかりと染まります。
あえてツヤを出したい場合はもちろんニスを使いますが、
素朴な質感のまま仕上げるなら、何も塗らなくても良いくらいです。
ただし、粘土の特性上水に弱いという点は変わらないので、
アクセサリーやキーホルダーなどに使うなら、
念のためにニスを塗っといた方が安心ですけどね 


さて、サクッとまとめてみましたが、実際は焼き色の達人と比べると
アクリル絵の具の着色の方が3倍以上の時間がかかっております。
コストは安いし仕上げは楽だしなのでかなりお勧めなんですが、
手間がかかるのが欠点と言えば欠点ですね。
着色するものをためて置いて、一気にまとめて片付けるのが吉かもしれません。



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