粘土ねじりパンの作り方(3種目4個:コス×グレミックス使用)

s-ねじりパン.jpg

作り方の覚え書きをブログにアップしようと思い立って、
最初にまとめていくつくか作った物の中から、
今回は粘土をねじって作るパンたちの作り方をご紹介します。
延ばしてねじるだけの簡単作業なんで、あえて覚え書かなくてもいいかって気もしますが、
とりあえず思いついたんで載せちゃいます  

◆今回の材料◆
・樹脂粘土(今回はコスモス×グレイスの1:1ミックスを使用)
・アクリル絵の具(イエローオーカー・茶色・ローアンバー)
・木工用ボンド
・シュガーパウダー(100均のセリアさんで購入/白と茶色の2色)
・ガラス絵の具(茶色/100均ダイソーさんのやつ)
・水性ニス

◆使った道具◆
・カッターナイフの刃(大型カッターの物)
・つまようじ
・綿棒
・絵筆
・メイク用スポンジ(着色に使用)

今回はねじって形を作るパンなので、粘り気重視で粘土を選びます。
軽量樹脂粘土や小麦粘土のファリネッタではかなり気を使わないと千切れちゃうので、
コスモスとグレイス(どちらも日新アソシエイツ)を
1:1でミックスした物を使いました。

シュガーパウダー、ガラス絵の具はなくても別に構いません。
同じような形の物を作るので、トッピングでごまかそうってだけの話です 

えーと、他に説明あるかな・・・
とりあえず、今回使う粘土についてちょっと覚書きしときましょうかね。

◆コスモスとグレイスの質感とか◆
日新アソシエイツという会社からは、結構いろんな粘土が出てます。
軽量粘土、石粉粘土まで入れるといったいいくつ出てるんだろうか。
数えればわかるんでしょうが、面倒なんでやりません 

で、フェイクフードとかスイーツデコによく使うのは樹脂系の粘土ですが、
それだけでもかなりの種類が販売されております。
中でも代表的なのが「コスモス」と「グレイス」という二つの樹脂粘土。
スイーツデコ作家さんに愛用者が多いようで、
ブログなんかを眺めていると結構な頻度でお目にかかる粘土です。

どんな粘土かって言いますと。
まず外観。

s-コスグレパッケージ.jpg

特にグレイスは高級感有り余る感じですよね。
ちなみにですが、わたしがいつも購入するAmazonでは、
コスモス 720円(定価:税込み1,036円)
グレイス 824円(定価:税込み1,188円)
と、グレイスの方が約100円ほどお高くなっております。

パッケージを開けるとこんな感じの俵が2本づつ出てきます。

s-コスグレ中身.jpg

わざわざマジックで名前を書いてることからもわかる通り、
見た目はほとんど、いやまったく同じと言っても過言じゃありません。
でも、質感は袋の上からもんでもわかるくらい全然違うんですよ。

まずはコスモス。
よく捏ねてから引っ張って延ばしてみたところ。

s-こすもす.jpg

コスモスという粘土は、捏ねる前とこねた後の質感が一番変わる不思議粘土。
袋から出したばかりだとものすごく固くてパサパサしており、
一瞬「不良品つかまされた!」と思っちゃうくらい手触りが良くないんです。
ところが捏ね始めると豹変して、ビックリするほど滑らかでスルスル。
ご覧の通り、全樹脂粘土でも1、2を争うほどの伸びの良さです。

続いてグレイス。
コチラもよく捏ねてから引っ張ってみたところです。

s-ぐれいす.jpg

こちらはコスモスと真逆で、袋の上から揉んでも
フニャフニャと柔らかい感じがはっきりとわかる粘土です。
ちょっと脂っぽいくらいに滑らかで、粘りつくような柔らかさを持ってます。
が、実際の粘りはそれほど強くなくて、引っ張るとスッと抜ける感じ。

この二つの粘土はそれぞれ単独でももちろん使えますが、
どっちかって言うとミックスして使ってる人が多いイメージがありますね。
パンやクッキー、シュークリームなんかまで作れちゃうんで、
ものすごく汎用性が高いミックス粘土になるんです。

両方を捏ね合わせてから引っ張ると、こんな感じです。

s-こすぐれ.jpg

コスモスよりは延びない。グレイスよりはサクッとしてない。
このちょっと伸びてスイっと切れる感じが、使いやすいんですね。
・・・だったら最初からミックスした粘土を売ってくれればいいのに。
なんて思っても口に出しては言わない 

今回このコス×グレミックスを選んだ理由ですが、
ねじったり延ばしたりするパンを作るときにネックになるのが、
作業中に千切れたり割れたりしてしまうことです。
かと言ってあまり粘り気の強い粘土を使うと、
ツルンとした硬いイメージになっちゃいます。
なので、ちょっとパンぽい質感も欲しいけど滑らかにねじりたいときは、
このミックスをチョイスするのがヨロシカロウと考えるわけでございます。

◆ねじるだけの簡単スティックパン◆
最初は小手調べで、ねじるだけの作業からやってみようと思いまする。
いわゆるスティックパン的なアレですね。

粘土はよく捏ねたうえでアクリル絵の具のイエローオーカーを混ぜ込み、
すでに小麦色に着色済みです。

ねじりパンなので、成形の最初のステップは延ばすこと。
いつもの「手のひらバイバイ延ばし」を使って、太目の棒を作ります。

s-バイバイ.jpg

クロワッサンの時は指先に力を加えて、
一方が細くなるようにバイバイしました。
今回はねじるだけなんで、全体が同じ太さになるように
手のひらの力加減をしながら単純に棒状に転がして延ばします。

棒、できました。

s-棒.jpg

かなり太め短めに作っております。
そしたらこれを、指で軽くつぶします。

s-ちょいつぶし.jpg

丸い棒のままでねじっても何だかよくわからん物になるんで、
ねじった時にねじった感じが出やすいようにするための準備です。

ちょっと潰れた棒を、利き手の反対の端っこからちょっとづつ、
力を入れないようにゆっくりとねじり始めます。

s-シンプルねじり.jpg

抑える左手の指と、ねじる右手の指の先が触れ合わんばかり。
どちらも粘土を潰しちゃわないように、かなりそっとやっております。
端っこまでねじり終わるとこんな感じ。

s-シンプルねじ棒.jpg

この「シンプルねじり棒」が、すべてのねじりパンの基本になります。
ちなみに、ねじる前に棒のつぶした面にカッターで細い筋を刻んでおくと。

s-サクサク.jpg

ねじった時にデニッシュ風のサクサクっとした感じに仕上がります。

s-ねじりデニッシュ.jpg

同じくねじる前につぶした上面にアクリル絵の具のローアンバーを塗り。

s-ちょこぺーすと.jpg

絵の具が乾いてからねじると、チョコツイストっぽくなります。

s-ちょこねじ.jpg

シンプルなスティックパンとはいえ、
ちょこちょこ手を加えると色んなものが作れるのが楽しいんですよね 
長さを変えたり折り曲げたり結んだりすると全く別物になるんで、
ねじりパン、本当に便利です 

◆ねじってから巻いてみる◆
シンプルなねじりパンを応用して、渦巻きデニッシュを作ります。
同じように「バイバイ延ばし」でさっきよりもかなり長めに棒を作り、
同じように上から指で軽くつぶしておきます。
今回はねじった感じがわかりやすいように、ローアンバーを塗ったくってみました。

s-ながちょこ.jpg

長~~~い 

コチラも絵の具が乾いたら、端っこから丁寧にねじっていきます。
絵の具が乾くまで待ってからねじり始めるんで、
長く延ばすとそれだけ乾燥が進んでおりまして、
かなり丁寧にやらないとちぎれやすくなっております 

s-長チョコねじり.jpg

あと、絵の具は伸縮性に乏しいので、ねじってると
ブツブツとボロボロとかすれた感じになっちゃいますが、
パンの質感が出やすくなるんでこれはこれでむしろ大歓迎?

ねじり終わってロープ状になった粘土を、
そのままクルクルと巻いてしまいます。

s-まきまき.jpg

わたしの中では同じ「ねじねじパン」の一族なんですが、
見た目が全然違う"うずまきチョコデニッシュ風"なのが出来ました 

多分なんですが、色をピンクとかに変えたら、
まんまロリポップキャンディーなんかも作れちゃうんじゃないでしょうかね。
着色を絵の具でやるとさすがに質感がおかしいけど、
2、3色の色違い粘土棒をを作ってねじって巻いたら可愛いのでは・・・
まぁ、可愛い物にあんまり惹かれないワタクシは作りませんが 

◆ねじって折り曲げてツイストドーナツ風◆
もう一つ、ねじり方が違うパターンのやつを作ってみました。
延ばすところまでは同じ手順で、長さはシンプルタイプとうずまきタイプの間くらい。
ただし、今回はちょうど真ん中あたりを、ちょっとだけ太目にしておきます。

そしたら、おもむろに二つに折ります 

s-二つ折り.jpg

このまま輪っかの方からねじると、2本取りのツイストパンになります。
折らないで最初から2本の棒を作っておいてねじってもまあ、
結果的にはほとんど同じような物になります。

今回は、輪の反対側の方からねじりま~す。

s-ふたおりねじり.jpg

ツイストドーナッツっていうか、なんてゆーか。
中央部をやや太目にしたのは、その方がプックリ可愛いかと思ったんですけどね。
どうも可愛い物が上手く作れないDNAを持ってるらしくて、
魔法使いのお婆ちゃんの杖みたいになっちゃいましたね 

◆着色とか仕上げとか◆
ここまでの作業が先週だったんで、
完全に乾燥した物に着色とトッピングをやっちゃいましょう。
着色方法はバケットなんかと同じです。
今回は真面目にアクリル絵の具を使って色を付けてみたりしております。
(焼き色の達人の黄土色が少なくなっちゃってもったいないからとか
そんなんじゃないもん・・・ホントだもん)

s-着色.jpg

ツイストドーナッツ(風)の着色完了状態がコチラなんですが。

s-グラデ.jpg

上下はしっかりと、脇はやや薄めの焼き色を付けてあります。
とにもかくにも、"火の当たるところが良く焼ける"を
座右の銘としております 

さて、着色まで終わったらパン作りとしては一通りおしまいなんですが、
せっかくドーナッツ(ぽい)とかうずまきデニッシュ(ぽい)とか作ったんで、
ちょっとトッピングしてみようかと思い立ちまして、
こんなものを引き出しから浚ってまいりました。

s-シュガー.jpg

これは100均のセリアさんで売ってた、スイーツデコ用のシュガーパウダーです。
小さなタッパーに入れておりますが、これで確か300円分くらいです。

ドーナッツにシュガーパウダーを付けるには、
木工用ボンドを使います。
そのままだとモッテリとして重くなっちゃうので、
ボンドを水1滴でちょっとだけ薄めまして、筆でパンの表面に塗り付けます。

s-ボンド.jpg

そしたらすかさず、シュガーをパラパラパラパラ・・・・。

s-パラパラ.jpg

過去、メロンパンなんかを作った時には、
ボンドを塗ったくったパンを直接シュガーの中にダイブしました。
が、さすがにそれだとべったりとシュガシュガしくなりすぎちゃうので、
今回は自然な感じに上からかけております。

同じように、ねじりチョコデニッシュ風には
茶色のシュガーパウダー(同じくセリアで購入)をパラパラします。

s-ちゃパラパラ.jpg

これで二つトッピング完了。

シンプルなねじりパンが何とな~く寂しい感じがするので、
ヤッツケ仕事(オイ)にお役立ちなこいつを使ってトッピングしましょう。

s-ガラス絵の具.jpg

ダイソーのわたし的大ヒット商品、ガラス絵の具(茶色)です。
これのおかげでどんだけ色んなパンの アラを隠してきた 
もとい、おいしそうなトッピングをしてきたことか 

なんたって、つまようじでそのまま塗るだけってお手軽さがステキです 

s-ガラス塗り.jpg

ちなみにこの茶色を使うと、濃い目のメープルシロップかハニー風に仕上がります。
黄色ならマーマレード風、赤ならイチゴジャム風、
こげ茶ならコーヒーシロップ風と非常にシンプルかつゴージャスな仕上がり。
透明感が高いので、なんかすごくトッピングが上手になったような
素敵カンチガイが出来ちゃう優れものです 

アクリル絵の具で着色をしているので、
本来ならニスは塗っても塗らなくても構わないってとこなんですが、
トッピングをした物に限っては必ず上からニスを塗っておきましょう。
そうしないとシュガーはポロポロ剥がれるし、
ガラス絵の具はいつまでたってもベタついて他の物に貼りつきます 

s-ニス.jpg

今回は表面にツヤが出ても良い物ばかりなので、
お気に入りの「デビカ 筆付きニス」を使用しました。
最初からハケが付いてるんで、お皿とか筆とか用意しなくて済んでバンザイ!

というわけで、ねじってねじってねじり倒したねじりパン特集、
これにてとっぴんぱらりんのぷう、でございます。
かなり長々しくなっちゃったけど、4個も作ったからイイよね 


そして待ちに待った週末 
お天気はイマイチっぽいけど、のんびりまったりと過ごす予定です。

次回はシナモンロールがアップできるかな?
ちょっと訳あって作り直しをしてたんで、来週中ごろまでには
完成できると思うんですけども。
もしよかったら、また見に来てやってください。

それでは、暑かったりシケっぽかったり、所によっては雨っぽかったりしますが、
皆さま、お体に気を付けて。
またのご訪問をお待ちしておりま~~~す 


粘土クロワッサンの作り方(マニアックパターンあり)

s-クロワッサン.jpg

粘土パン作りの覚え書き第4弾は、クロワッサン。
シナモンロールとかねじりパンにしようかと思って画像フォルダを漁ってたら、
そういえバケットなんかと一緒に作ってたのを思い出しました 
手順の多さではトップレベルのパンなので、
当時の作り方を忘れないうちにアップしちゃおうと思います。

◆材料◆
・樹脂粘土(「パンフラワー粘土 ファリネッタ」使用。でも、コス×グレとかの方が作りやすいかも)
・アクリル絵の具(イエローオーカー)
・モデナペースト(マニアック手順のみ使用)
・「タミヤ 焼き色の達人」(フェイクフード用着色料)

◆道具◆
・カッターナイフの刃(出来るだけ刃渡りが長い物。大型カッターが最適)
・プレッサー(粘土を押しつぶすための物。平たくて固い物なら何でもOK。簡単パターンで使用)
・クッキーローラー(または丸い棒。マニアックパターンで使います)
・つまようじ
・クッキングペーパー

前回のフランスパンの流れで「ファリネッタ」という小麦粘土を使ってますが、
実際にクロワッサンを作るなら、もう少し粘度が高い樹脂粘土がお勧め。
コスモス×グレイスの1:1ミックスや、レジックスあたりが扱いやすいかもです。

カッターの刃については、大きくカットするために非常に便利なので、
出来れば一本持っておくと良いですね。
わたしが使っているのは大型のカッターの刃で、
刃が付いていない側はビニールテープとかマスキングテープを貼ってあります。
刃がどちら側についているかパット見わかりやすくて安全なのと、
力を入れたときに指が痛くないためを兼ねてます。

着色はアクリル絵の具でもできますが、細かい隙間が多い形のため
「焼き色の達人」があると非常に便利です。
アクリル絵の具だと、隙間が大きく空いたときに色を付けにくく、
コントラストがハッキリしすぎちゃうのがちょっと難点かな。

えーと・・・材料と道具の説明はこんなもんかしら。
では、作り始めま~す 

◆割と簡単(当社比?)な作り方◆

クロワッサンは、2等辺三角形の生地をクルクル巻いて作るパン。
生地はバターを織り込んで何度も畳まれるためサクサクと軽く、
焼いたときにバターが溶けて浮き上がるので、
いくつもの薄い層が重なって見えます。
実際のパン作りと同じように形を作りますが、
生地を作る時のやり方でだいぶ表情が変わります。
まずは小さい物や金具をつけてぶら下げるアクセサリーにするのに適した、
1枚の生地を巻いて作るやり方です。

粘土の準備はいつも通り。
量を計りよく捏ねて、アクリル絵の具のイエローオーカーを練り込んで
小麦粉の色に着色してあります。
その粘土をクロワッサンの生地の形に成形します。

手のひらにはさみ、バイバイするようにコロコロと転がすと、
片側が細い円錐形に延びていきます。

s-バイバイ延ばし.jpg

バイバイする側の指先にやや力をかけるのが、
綺麗な円錐形を作るコツ。

ある程度伸びたら、そのまま三角形につぶします。

s-潰し.jpg

プレッサーがどっかに紛れ込んで行方不明なので、
麺棒ケースの蓋を使ってつぶしております。
しかしこないだのデザインナイフと言い、よく物がなくなる机だわね・・・ 

この時の厚みは、巻きやすくかつあまり薄くないくらい。
いつも漠然とした説明でスミマセンが、今回作った2.5ccの粘土で言うと、
大体2mm程度ってところでしょうか。
あんまり厚いと巻きにくいし、薄すぎると形が作りにくくなります。
が、この加減はヒトによって好みが分かれるとこなんで、
何度も巻いては潰し、捏ね直してはまた巻いてを繰り返して覚えるしかないっす。

潰した粘土は、底と両脇を平らな物で押し固めながら
出来るだけ直線になるように整えます。
押すと一部だけ厚みが変わっちゃうので、
この作業中も何度か押しつぶし直して平らにしながら、
徐々に形を整えていく必要があります。

s-整える.jpg

出来上がったのがコチラ。

s-対比.jpg

底の長さが2cm、高さが6cmの円錐形になりました。
普段作っているものと比べると、ちょっと細長すぎたかな?
底2cmだと高さ5cmくらいでよかったかも。
ここも好みによるところなんで、大体このサイズを目安に
好きな大きさを見つけてみてくださいな 

形が決まったら、歯ブラシを使って表面をポンポンします。
片側だけでOK。
裏側は巻き込まれて見えなくなりますからね。

s-質感.jpg

そしたらいよいよ、フランスパンの美味しさのヒミツ、
サクサクの割れ目を作る作業です。
これはヒトによってだいぶ作り方が違うと思います。
巻いちゃってからカッターや粘土ベラを使って筋を刻んでもいいんですが、
わたしはこういう風にやってます。

三角形の長辺、左右の縁に沿って、カッターの刃を使って細かい筋を付けます。

s-刻み.jpg

強弱をつけて、サクサクと小刻みに刃を当てて、
5~10本程度の線を付ける感じです。
あんまり力を入れると当然切り離されちゃうし、
あんまり弱すぎると今度は巻くときに跡が消えちゃってショボンです。
両側に筋を刻んだら、生地の準備は完了。

s-サクッと感.jpg

さあ。
いよいよ正念場、クロワッサン巻き巻きタイムがやってまいりました 

クロワッサンの形をキレイに作るために、
三角形の底にあたる部分の中央に切り込みを入れます。
これも実物のパンを焼くときと同じ手順。
こうすることで、三日月形の両端が細くとがった形になります。

s-尻の切れ目.jpg

おもむろにカットした部分を押し広げて。。。

s-巻き始め.jpg

巻きます!!

s-巻ちゅう.jpg

あ、書き忘れてましたが、
さっき細かく筋を付けた側(=歯ブラシを当てた側)が下面になってます。
そうしないとせっかくの筋が内側に入って見えなくなっちゃうからね。

巻きあがったばかりだと、両端がこんな風にちょっと開いた状態。

s-端開き.jpg

このままだと美しくないので、端っこを処理します。

s-端処理.jpg

指を使ってそっと端っこをつまみ、巻き方向に合わせて軽くひねってます。
あまりやりすぎると筋は潰れるし巻は潰れるしなんで、
あくまでも自然に軽~い感じでそっと縁を閉じていきます。
完全に閉じちゃわなくても、それそれでオッケー。
うずまきが途切れていない形になれば充分です。

最後。
全体を見直してみて、もし生地がまとまりすぎて
ロールパンみたいになっちゃってたら。
つまようじの先っちょを生地と生地の間に突っ込みまして。。。

s-ひと手間.jpg

上の生地を軽く持ち上げるように引きはがしております。
これこそ本当に気持ちの問題なんで、やらなくてもきれいにできてたら
そのままにしちゃって大丈夫。
アンバランスで自然な形が好みなわたしのこだわりポイントです。

これで普通タイプのクロワッサンの成形はおしまい。
あとは着色まで3~4日くらい、どっか邪魔にならないとこに置いといてください。

◆ちょいマニアックな作り方◆

より一層サクサク感を強調するために最近よく作ってるやり方です。
が、中々思い通りの形にならないので、ここにアップする意味あんのかちょっと苦悩 
まあいいか、覚書きだし。
正直効率が悪いうえに強度が足りないので、アクセサリーには向きません。
でも作っててドキドキ感が味わいたいときはイイかも?

同じ2.5ccの粘土を使い、今回はひたすら薄く延ばすところから始めます。
使ってるのは100均のクッキーローラー。
最初はバカにしてたんだけど、どうしてどうして、結構使える便利道具でした。
なければ太書きのマジックペンの軸とかでも充分ですが。

適当な形に丸めた粘土をクッキングペーパーにはさみ、
とにかく力任せに薄く延ばします。

s-薄延ばし.jpg

そりゃもう親の仇のようにしつこくグイグイして、
これでもかってくらいに出来るだけ薄く延ばしておきます。
というか、本当はそこまで薄くしなくてもいいんですが、
薄い方がなんとなく枚数がいっぱいとれそうでついやりすぎちゃいます 

延ばした生地を、二等辺三角系の形にカットします。
底辺が2cm、高さ5cmで切っております。
簡単パターン同様、このサイズはお好みで微調整可。

s-エッフェルカット.jpg

最初に適当な形で延ばしてるんで、どうしたって切れ端が出ちゃいます。
そしたら切れ端を集めてこね直し、
もう一度薄く延ばして同じサイズにカットしてを繰り返します。
最後にほんの少し残った切れ端は、大体同じくらいの形に
フリーハンドで延ばして使います。
めんどくさいときは捨てちゃいますが。。。 

全部カットし終わったら、表面が乾くまで10分程度放置しときます。
これが意外と重要で、すぐ次の作業をしちゃうと、
せっかく薄くした粘土が全部くっついて、まったく層の感じになりません。
かと言って乾かしすぎると巻いてもバラバラになっちゃってまとまりません。
表面がサラサラして指に貼りつかず、曲げると軽くへにゃっと曲がる、
そんくらいの加減がベストです。って、解りにくいわ~~ 

表面が乾燥したら、全部の生地を一つに重ねていきます。
出来るだけぴったりと、キレイに重ねるように頑張ってみますが、
毎度ここでちょっとづつずれた奴が飛び出しちゃうんですよね。
まあそれも手作りのアジってやつだと思って気にしませんが 

s-エッフェル重ね.jpg

表面が乾燥しているので、生地同士はあまりしっかりとくっついてくれません。
乾燥が進みすぎてどうにもバラケてしまう場合は、
接着するためにモデナペーストを塗ってみたりすることも。
これも多すぎると脇からはみ出て汚くなっちゃうので、
縁の方には付けないように薄めに中央部分に塗るくらいですかね。

s-モデナ.jpg

実際、木工用ボンドでも構わんちゃー構わんのです。
が、万一はみ出したときに、木工用ボンドだと「焼き色の達人」では
色が付いてくれないんですよね。
その部分だけ「いかにもビニール」って感じに仕上がっちゃうので、
ここは面倒でも同じ樹脂粘土素材の「モデナペースト」、
なければ「軽ーい紙粘土」なんかを水で溶いたものを使うのがイイかもです。

全部の生地を重ねたら、後は簡単パターンと同じ手順で巻きます。
両端の出っ張ったところの処理も同様ですが、
乾いた薄い生地が好き勝手に飛び出してビロビロしてる状態なので、
簡単パターンの用にはきれいにまとまってくれません。
わたしは毎度チカラ技で何とか見られる形にまとめてますが、
失敗すると両端がベロベロとめくれた悲しいクロワッサンが出来上がります。
ふふふ。。。マニアックな上に割の合わない話でしょ。。。ふふふ。。。 

◆着色はいつも通り◆

完全に乾いたら色を付けるわけなんですが、
焼き色の達人を使った着色はすでにブログに上げてしまったんで、今回は割愛。
ただ、クロワッサンとかデニッシュとか、
とにかく隙間が多いパンの場合だけはひと手間余分にかかるんで、
そこんとこだけちょっと説明しときましょうね。

s-隙間塗り.jpg

アイシャドーチップのブラシを使って、隙間に黄土色を付けているところです。
クロワッサンはバターが多目な上に溶き卵を塗ってから焼くので、
表面はかなり良い色にパリッと焼きあがります。
火があたりにくい内側で、焼きあがると同時に持ち上がってくる巻き目のあたりでも、
見えている生地が真っ白な状態ってことはまずありません。
なので、内側にも焼き色の一番薄い色を付けるために
こんな細かい作業をしております。

アクリル絵の具だと、この処理ができないんですよね~。。。
いや、ものすごく器用で極薄の黄土色を筆で塗れるような繊細さがあれば
ちゃんと色を付けられるんでしょうけれども。。。 

てなわけで、粘土クロワッサンの制作はすべて終了です。

上の方でも書いてますが、生地を薄く延ばしてから重ねるマニアック方式だと
どうしても粘土がガッチリしたカタマリ状になりにくいので、
金具をつけてぶら下げるようなアクセサリーには向きません。
かなり固くなる粘土(コス×グレミックスとか、モデナとか、レジックスとか)なら、
コッテリと接着剤を使って深く金具を押し込めばいけるんですが。
少なくとも粘土が柔らかいファリネッタでは、怖くてできませんね。
引っかかる可能性が高いスマホアクセサリーとかだとなおさらです。

薄く延ばして重ねて作るやり方は、デニッシュでもよく使います。
そっちも機会があれば、そのうちに写真撮ってアップする予定です。
が、デニッシュはトッピングとかの方がはるかに楽しいしボリューミーなので、
成形編はあまり丁寧にはならんと予想 
そもそもこんな面倒な作り方する人もあんまりいないんじゃないかと思うんで、
まぁ、いいか 



それではミニチュアクロワッサンはこの辺で閉店ガラガラ~ 
次回、ミニシナモンロールorねじねじパンの作り方も
よかったら遊びに来てくださいね~~ 

粘土パンの仕上げ(アクリル絵の具編)

焼き色の達人でのパンの着色を覚書きしたので、
忘れないうちにアクリル絵の具での着色についてもメモメモ。
ミニチュアフード、スイーツデコをやっている人にとってはおなじみの、
とてもメジャーな着色方法です。
けっこう時間がかかるので、わたしはあんまりやりませんが 

◆材料・道具◆
・アクリル絵の具(イエローオーカー・茶・ローアンバー。全部100均)
・メイク用スポンジ
・筆(どんな形でもOK。100均で3本入りくらいのやつを使ってます)
・ティッシュ
・プラスチック容器(キッチンの廃物を利用。お気に入りは納豆パック)
・いらない紙とかキッチンペーパーとか汚れても良い下敷き

細かい割れ目とか飾りが多い物をアクリル絵の具で着色すると、
ものすごく手間がかかる上に細い割れ目の奥などに色を付けるのが難しいので、
今回はマグネットの土台用に作った単純な形の物でやります。
着色するのはこちら。

s-土台0711.jpg

樹脂粘土をつぶしてクッキー型で抜いただけのシンプルな物。
ちなみに使用粘土は「コスモス」×「グレイス」の1:1ミックスです。

◆そんじゃ、塗ってみましょう◆

まず絵の具を準備します。
不要なプラスチック容器などにアクリル絵の具のイエローオーカー(黄土色)を出して、
水を加えてよく溶かします。
この塩梅なんですが、"ちょっと薄いかな"くらいまで水を多目にしておきます。

s-絵の具準備.jpg

アクリル絵の具は良く溶かさないとダマになってしまうことがあるので、
この時ばかりは面倒がらずに筆を使ってしつこく完全に溶かしておきます。
絵の具のカタマリが残ったまま気づかずに作業してしまうと、
せっかく作った作品が汚れて悲しい結果になっちゃうので。。。 
ちなみに、わたしがこの作業でよく使うのが、納豆の空パック。
底がデコボコしてるので、絵の具を溶かすときにうまい具合に引っかかって、
ダマを見逃しにくいというのが理由です。
まあ、使える物なら豆腐パックだろうがゼリーの容器だろうがなんでも。

実際に着色に使うのは、メイク用のスポンジです。
焼き色の達人でも出てきたコレ。

s-パフ0720.jpg

ただ、アクリル絵の具着色に限っては別の物を使うこともあります。
キッチン用の「メラミンスポンジ」ってやつです。
100均ショップで小さいキューブ型が30個も入ったやつを買ってきまして。

s-メラミン.jpg

カッターで半分か1/3の薄さにカットした物を使います。
メイクスポンジに比べると5倍以上のコストカットになるし、
余ったらキッチンでも使えるし。なんて素敵 
絵の具とスポンジが用意できたところで、実際に色を付けてみましょ。

スポンジに絵の具を吸わせまして、ティッシュを折りたたんだものに
ポンポンと何回も押し当てます。

s-ティッシュオフ.jpg

これは、水分を取ってるんです。
これをやらないでいきなり粘土に当ててしまうと、
粘土がべっちょりと濡れ濡れになっちゃいます。
乾燥した樹脂粘土はそんなにすぐに溶けたりはしませんが、
一部の製品(コスモスとか)を除いては耐水性じゃありません。
大量の水が付くと、表面が柔らかくなっちゃうんです。
成形の時に歯ブラシでせっせとつけたボソボソ感も薄くなっちゃって、
ガッカリなことに。
ましてや軽量粘土系の物はほとんど水に弱いです。
例外はマーメイドパフィーですが、それ以外の物は
水気が多いスポンジでポンポンしただけで、すぐにデロっちゃいますのでご注意。

完全に水気をティッシュオフしたら、いよいよ粘土にポンポンします。

s-着色.jpg

えーとですね。
これからやろうと思ってる方にはなかなか酷なんですが、
これが結構手間かかる作業です。
ていうか、最初はほとんど色が付きません。

絵の具を水でかなり薄く溶いた上に、その水気を取っちゃうので、
粘土にスポンジを当てても「あれ?あれれ?」っていうくらい、
まったく色が付いた感じはしません 
しつこく何度も何度も繰り返しているうちに、
やっとうっすらと他のところとの違いが見えてくる程度。

水を少なくして絵の具の濃度を上げればもっとはっきり色が付きますが、
経験者としてそれはお勧めしません。
綺麗なグラデーションにならないんですよ。
そして一度はっきり色が付いてしまったところは、
後からいくら水でポンポンして均そうとしても、中々色落ちしません。
これがアクリル絵の具の利点でもあり、弱点でもあります。
一度定着しちゃうと、水で落ちなくなっちゃうんです。

というわけで、しつこく何十回もポンポンして黄土色だけ終わったのがこちら。

s-1週目.jpg

左は無着色の物です。
並べてみると、うっすらと焼き色が付いているのがわかりますね。

更に焼き色を濃くする場合は、アクリル絵の具の茶色を足します。

s-茶色混合.jpg

黄土色で使った容器の片隅に茶色を出し、
黄土色の水に少しづつ混ぜて色を調整します。
いきなり茶色だけを溶いたもので色を重ねると、
どっちかって言うと"ウッディ"な仕上がりになります。
パンやクッキーっていうよりも、表札みたいな?
こうやって黄土色の容器を使いまわせば節約(?)にもなるんで一石二鳥でしょ 

スポンジも、さっきまで黄土色で使っていたものそのままです。
同じように絵の具吸わせる→ティッシュオフ→しつこく少しづつポンポン。
色が濃くなるので、さっきよりは捗ってる感じがするかも。
途中で茶色を少しづつ増やして溶かしながら、色を濃くしていきます。
その時に水も足すのを忘れずに。
水の量は常に「ちょっと薄いかな」状態をキープします。
四角い物は、四隅が一番色が濃く付いている状態にします。
火の加減で自然につく色がイメージなので、ところどころ
あえて濃淡がムラになっている状態にしてあります。
この辺はお好みですね。
端正に均一に焼き色が付いている方が良ければ、
茶色を足しながら微調整をしてください。

さて、茶色まで終わりましたよ っと。

s-茶色終わり.jpg

だいぶ焼きあがった感じになってきましたね 
ちなみに、ギザギザした側面も同様にポンポンして焼き色を付けてあります。
デコボコがある分色のコントラストがハッキリするので、
色の濃さを見るのにはちょうどいい感じ。

今回は土台に使うだけなので、わたしはやりませんでしたが、
更にローアンバーまたはバーントアンバー(どっちもこげ茶色って意味です)を足すと、
カリッとサクッとした焼き色になります。

アクリル絵の具での着色のメリットとして、
「色落ちしない」ってことが挙げられます。
これは結構大きな利点で、焼き色の達人が触るだけで手に色が付くのと比べると、
コチラはあえてニスを塗らなくても大丈夫なほどしっかりと染まります。
あえてツヤを出したい場合はもちろんニスを使いますが、
素朴な質感のまま仕上げるなら、何も塗らなくても良いくらいです。
ただし、粘土の特性上水に弱いという点は変わらないので、
アクセサリーやキーホルダーなどに使うなら、
念のためにニスを塗っといた方が安心ですけどね 


さて、サクッとまとめてみましたが、実際は焼き色の達人と比べると
アクリル絵の具の着色の方が3倍以上の時間がかかっております。
コストは安いし仕上げは楽だしなのでかなりお勧めなんですが、
手間がかかるのが欠点と言えば欠点ですね。
着色するものをためて置いて、一気にまとめて片付けるのが吉かもしれません。

粘土パンの着色~粉吹き仕上げ(焼き色の達人使用編)

フェイクフード・ミニチュアフードの着色方法は、
色々ありそうで実はあまりバリエーションがありません。
(単純にわたしが知らないだけかもだけど) 

わたしが一番よく使う着色料「タミヤ 焼き色の達人」を使って
粘土パンの着色の手順とコツを覚え書きしておこうと思います。
その前に、粘土パンに色を付ける染料についてちょっと説明。

◆着色料の違いについて◆
「焼き色の達人」は、黄土・茶・こげ茶の3色がアイシャドーのように
パレットに入ったフェイクフード専用の着色料です。
というか、クッキーやパンのような小麦粉系の焼き物フード専用ですね。
メインにそういうものを作っている人は、使うことが多いと思います。
逆に言えば、チョコやフルーツやクリームなんかには全く使えないので、
スイーツデコ系でも焼き菓子率が低い人は使いどころがあんまりないかもです。

s-達人0720.jpg

使い掛けの写真で申し訳ない 
これが「焼き色の達人」の中身です。
見ての通り、色による減り方の差がハンパない。
その理由はこの後判明しますが、そんなこんなで黄土色と茶色だけ先に無くなってしまい、
2年で5個目の購入間近ってところです。
わたしの様に制作個数が少ない人間でこれなので、
モリモリと大量のフェイクフードを作る人なら、
月に1個じゃ足りないかもしれません。
そういう意味ではコスパがあまり良くない素材と言えますね。

コスト的なことを考えるなら、アクリル絵の具を使うのが一番手軽でしょう。
手間がかかる代わりに使う量は極少なので、かなりジャブジャブ使っても
懐が痛むような気づかいはありません。

それぞれの着色料の利点・欠点について、わたしなりに気づいたのはこんなこと。

【焼き色の達人】
作業が楽で道具もほとんど使わない
シロウトでも簡単に美しい焼き色が付けられる
色を作る必要がないので、色彩センスも不要
一気に仕上げまで行けるので時間短縮になる
×コストがかかる
×粉末なので、ニスなどでコーティングしないとこすれて色落ちする
×ニスを掛けるときに溶けるので、塗った通りの質感を保つのが難しい

【アクリル絵の具】
コストが少なくて済む
乾くと水に強くなるので、ニス仕上げをしなくても色落ちしない
表面だけでなく練り込み着色にも使うので、買い足し不要で結局お得
×色を自分で作るので、色彩感覚が重要
×水を使うため、準備や始末が面倒
×水を使うため、水に弱い粘土だと作業に注意が必要
×少しづつ色を付けるため、作業に時間がかかる
×失敗したときにリカバーが大変、ていうか不可能に近い

お手軽さと失敗しにくさで初心者向けなのは「焼き色の達人」。
コスト重視である程度慣れているなら圧倒的に「アクリル絵の具」ってとこですね。

説明はこんなところにして、そろそろ今回のメインテーマ。
焼き色の達人を使ってパンに焼き色を付けていきます。

◆材料・道具◆
・タミヤ「焼き色の達人」(定価:税別600円/わたしが買っているAmazonでは470円くらい)
・メイク用スポンジ(100均で10枚以上入ったのを購入)
・アイシャドーチップ
・いらない紙とかキッチンペーパーとか汚れても良い下敷き

◆パンの着色 by「焼き色の達人」の手順◆

焼き色の達人には、あらかじめアイシャドー用のチップのようなものが付属しています。
これはこれで使い勝手が良いのですが、広い範囲に色を付けるには向いていないのと、
あっという間にボロボロになってしまうので、
色を付けるための道具を準備します。

一番お勧めは、メイク用のスポンジ。
クリームファンデーションとか塗る、アレです。
わたしはスポンジを真っ二つにカットして使ってます。

s-パフ0720.jpg

最初に「焼き色の達人」の一番左側、黄土色をスポンジに付けて、
パン全体にゴリゴリと塗り付けます。
強弱や濃淡なんて一切に気にせず、とにかく全面にしっかりとこすり付けておきます。

s-黄土色0720.jpg

パンやクッキーは、焼くときの火の当たり具合で焦げ色が付くので、
本格的に色合いを気にし始めるのは、この次の茶色から。
黄土色は「生じゃない」状態を表すための色なので、
とにかく隙間なく全体に塗ってしまってOKです。
・・・だから一番最初に無くなる・・・ 

思うんですが、最初に粘土に着色する段階で考えて色を作っておけば、
逆に黄土色は塗らなくても良いくらいじゃないですかね。
と、今唐突に気づいてしまいました 
次に機会があったら試してみようかな。

さて、全体に黄土色だけ着色し終わるとこんな感じになります。

s-黄土退避0720.jpg

上が着色済み、下が同じ粘土で作った無着色状態の物です。
まだあんまり差がわかりませんね。

黄土色が終わったら、続いて茶色を塗っていきます。
使うのはやはりメイク用のスポンジ。
今度は多少のメリハリをつけ、角が出ている部分や
鉄板に触れている部分から着色します。

s-茶色0720.jpg

火が当たらない部分、フランスパンで言うとクラム(内側の白い部分)には
あまり着色料が付かないように気を付けます。
逆に尖った先端やクープ(割れ目)の縁は、
何度もこすって濃い目に色を付けるように頑張ります。

茶色まで終わるとこんな感じになります。

s-茶対比0720.jpg

だいぶ焼けてきた感じになってきた 

この段階までで、仕上がりの全体像はほぼ固まった状態になります。
なので、色が薄すぎるところはアイシャドーチップを使ったりして
こころゆくまでしっかりと色を付けておきます。

最後に焦げ茶色を塗りますが、これはポイント使いだけになります。
アイシャドーチップを使い、クープの飛び出した先端と
バケットの両端のとがった部分だけはっきりと焦げ色を付けて終了。

s-こげ茶0720.jpg

s-こげ茶完成0720.jpg

これでバケットの着色は終了です。

他のパン、食パンやデニッシュみたいにまったく質感が違う物であっても、
焼き色の達人を使った着色の手順はすべて一緒です。
パンの種類によって焼け方も様々ですが、
火のあたるところだけ茶色くすることに変わりはないので、
自分が食べたい具合に焼き上げることだけを意識して仕上げてます。

ちなみに、丸い形のフランスパンブールの方はこんな風に着色します。

s-ブール茶0720.jpg

すでに黄土色は全体に塗り終わって、茶色を着色しているところです。
ブールの場合は、焼けたクラスト(皮)と中身のクラムの色の対比がハッキリしてるほど
おいしそうな焼き色になります。
なので初めからアイシャドーチップを使って、
出っ張った部分にゴリゴリと強めに茶色を塗り付けます。
引っかかるところがないし形も単純なので、時間がかからず楽ちんです 


◆達人着色後の後処理◆
着色料の違いでご紹介した通り、「焼き色の達人」は粉末顔料です。
本当にアイシャドーなんかと同じような質感ですが、
油溶性ではなくて水溶性です。
つまり、色を付けたまま何もしないでいると、
簡単にこすれて落ちてしまうということ。
これを防ぐには上からニスを塗る必要がありますが、
水溶性のニスを使うとニスに溶けて、全体の色が混ざってしまうということです。
せっかく濃淡をつけて焦げ色を付けたのに、
ニスの段階で台無しになっちゃうんですね 

最初の頃はそれも仕方ないと思って、
ニスの塗り方を薄塗りにしてみたり、筆をひと筆ごとに拭いてみたり。
色々試してみたんですが、どうしてもこれだ!という方法にたどり着けませんでした。
それで最近やっている仕上げのひと手間が、スプレー定着剤です。

s-フィキサ0720.jpg

後ろに写っているのは、パステル画やエンピツ画の仕上げに使う
「フィキサチーフ」という絵画用の定着剤です。
ニスのようなしっかりした被膜は作れませんが、
粉落ちを防ぐ薄い皮膜を作ってくれるスプレーです。
ニスを塗る前にこれを全体に吹き付けておくと、
ニスの筆で達人がにじんでくれるのをある程度防いでくれるんです。

もっともフィキサチーフも霧状の液体なので、
あまり一度にたっぷり吹き付けてしまったり乾かないうちに重ねたりすると、
顔料が浮いて流れてしまったりします。
かなり離して(40cm以上とか)、少しづつ薄く吹き付けないといけません。
完全に乾かしながら2度吹きしてから、さらにニスを塗って完全にコーティングして完了。
トッピングなどの飾りつけがあるものは、ニスまで全部終わらせてから作業します。

残念なことに、フィキサチーフだけだと、2度吹きしても完全に色落ちは防げません。
なので、この後のニス塗りは結局必要になります。
ニスの時に顔料が落ちたり流れたりはしませんから色は自分が付けたままで保てますが、
言ってしまえばそのためだけにひと手間加えてるんで、
面倒なら、っていうか普通は、フィキサチーフはやる必要ないかもですね。
あくまでも自分のこだわりポイントなんで、参考までに書留ときますけど 

というわけで、「焼き色の達人」での着色はこれまで。
近いうちにアクリル絵の具の着色も手順をまとめますね~ 


◆オマケ:ブールに小麦粉をはたく◆
ハードブレッドの中には、表面に白粉が付いてるものが結構あります。
同じフランスの田舎パンでブールと見た目がよく似ている「カンパーニュ」や、
ドイツのライ麦パンなんかはかなりの確率で粉付き。
ブールの場合は半々くらい、バケットでもまれに粉吹きタイプを見かけますね。

粘土パンに粉を付けるのは、実は結構面倒です。
ていうか、粉を付けるだけなら別に大変じゃないんですが、
後からニスで仕上げると、せっかくの粉がコートされて見えなくなっちゃうからです。
曇りガラスに水を掛けると一瞬透明っぽくなりますが、
あの状態がずっと保持されちゃう、みたいな感じになっちゃうんですね。
かと言ってニスを掛けないと、粉がこすれ落ちてまわりを汚したり、
薄くなって汚らしくなっちゃったりするんですよね。。。 

今までいくつも粉をキレイに付ける方法を試してきたんですが、
現時点で有効なのは、2つです。

1.最初から白くてニス負けしないものを使って粉を振った雰囲気を出す。
→スイーツデコ用の「タミヤ トッピングの達人(粉砂糖)」なんかなら、
ニスを塗っても割としっかり白く浮き上がってくれます。
が、しっかりしすぎて"パンの表面の小麦粉"っていうよりは、"砂糖衣"になっちゃいます 
→アクリル絵の具の白を使って、筆先でポンポンと粉上に色を付けることもできます。
が、しっかりしすぎて(・・・以下略)

2.最初から粉末をニスに混ぜて塗る。
→当然粉っぽさは薄くなっちゃいますが、後からニス塗ってガッカリするより
精神的には楽です 
どういうことかって言うと、こんな風に作業します。

作業前に、パン全体にニスを塗って仕上がった状態にしておきます。

まず、粉に使うベビーパウダーを出します。
そこにニスとして使うものを混ぜます。

s-ベビーパウダー0720.jpg

ニスとして使う物、ってなんか含みのある書き方しましたが、
わたしが使ってるのは「ダイソー ネイルトップコート(マット)」、
つまり仕上げ用の透明マニュキュア。
ダイソーのマットタイプのトップコートは、
表面がツヤツヤしないのでパンの仕上げにお気に入りです。

このトップコートとベビーパウダーをよく混ぜまして、
乾いちゃう前にパンの表面、出っ張ってる所に塗り付けます。

s-粉塗り0720.jpg

ネイル用の物は乾燥が早いんで、すぐにダマになっちゃいますが、
そこんとこは気合いで、とにかく表面にこすりつけるように塗ったくります。

塗ったらすかさず、つまようじのお尻を折り取った断面で
ボスボスと上から叩きます。

s-粉荒らし0720.jpg

トップコートと粉を混ぜて塗っても、塗っただけだと粉感は出ません。
(当たり前だけど、濁った液体塗っただけな感じになります。。。)
ザラザラな物で表面を荒らすと、混ざった粉が浮いてくるのと
ツルンとしたトップコートの質感が崩されるのとで、
何とな~く粉っぽい感じになってきます。

こころゆくまで塗っては荒らしたのがこんな感じ。

s-粉付け完成0720.jpg

正直言って、「トッピングの達人(粉砂糖)」で仕上げたのとどう違うかって言うと、
ほとんど差なんてないんですけどね 
こっちの方が混ざってる粉末が細かいので、ちょっと軽い感じになりますかね。
あと、曲がりなりにもトップコートなんで、
この上からニスで仕上げる必要がないのが利点っちゃー利点です。

パンに小麦粉をはたく仕上げ方については、まだまだ研究途中です。
もっと軽くて美味しそうに粉仕上げ出来る物がないかなぁ 


ミニチュアブールの作り方(成形編)

フランスパン、と言えば細長いバケットやバタールを思い浮かべますが、
わたしがもう一つ大好きなのが、まあるい形をした「ブール」。
ブールってフランス語のボールの意味なので、そのまんまですね。
フランスの食べ物って、見た目そのままで名前が付いてるものが多い気がするんですけど。
バケット(バゲット)だって「杖」って意味だし。
そのブールがどんなパンかって言うと、これのことです。

pexels-photo-262946.jpg
(無料写真サイトから拝借しました 

手前のナイフのサイズから見るに、手でちぎって食べる小型の「プチブール」ですね。
今回作るのはもっと大型で、切り分けて食べるサイズのやつです。
作り方も比較的簡単なんで、サクッとやっつけてみましょう。

◆材料◆
・樹脂粘土(今回はパンフラワー粘土「ファリネッタ」です)
・アクリル絵の具(イエローオーカー☆100均のセリアさんの物)

◆道具◆
・計量スプーン(100均で売ってたもの)
・つまようじ
・竹串
・歯ブラシ
・古タオル

バケットと違うのは、クープを作るにカッターを使わず、
代わりに竹串を使うところだけです。
実際のパンも原料一緒だし、形を丸くするか細くするかってだけなので、
作り方もバケットと大きく違うとこだけピックアップしておきますね。
粘土の準備や着色については、【ミニチュアバケットの作り方】を参照してください 

◆ブールの成形◆
丸いミニチュアフードは、手のひらでコロコロと玉っころを作るとこから始まります。
丸くした粘土をブールの形にするんですが、
この時にちょっとしたコツっていうかポイントっていうかがあります。

玉にした粘土を古タオルの上で軽くつぶしてドーム型にしてから
歯ブラシで質感を付ける普通の作り方の場合、
ひっくり返すと底はこんな形になります。

s-そこ平ら0711.jpg

赤く線を引いたのが底の縁の部分。
けっこう平らくなってますね。つぶしたんだから当たり前だけど。

次に、玉をつぶさずに、そのままタオルの上で歯ブラシで叩きながら形を作った場合。
歯ブラシの叩きつける勢いで自然に底ができます。

s-丸くした場合0711.jpg

s-そこ丸み0711.jpg

底面積は小さくなって、その分パンがまん丸に近くなります。
この後いろいろいじってる間にもうちょっと潰れますが、
最初に上からつぶしたときとは全然違う形に仕上がります。
だから何だよって言われちゃうとまあ、そうなんですけども 

わたしなりのこだわりなんですが、テーブルパンのプチブールは潰さずに、
大き目ブールはちょっとだけつぶしてから作るようにしてます。
これは実物のパンを参考にしてるんですが、
生地が小さいプチブールは軽いので、発酵中にあんまり潰れないから丸くて、
大型のパンは総じて発酵中に重みで生地がしゃがむのでこうなるんだと思ってます。

さて、どっちの形にするか決まったら、いつものように歯ブラシで表面を叩いて
ボソボソした感じを出しておきます。
ザックリと跡が付いたら、ブールの特徴的な升目のクープを作ります。

s-筋付け0711.jpg

クープの筋を付けるのに使う道具は、その時々で変わります 
作るサイズによってクープの幅が変わるんで、未だに試行錯誤中。
今回使っているのは、竹串を縦に割いたやつの断面です。
もっと大きなサイズを作る時は、金ノコの平たいのを使ったりも。

ポイントは、"はっきりと"、"平らで"、"先端が細い"筋が付けられるものです。
はっきりと先細の筋が付けられるものはいくらでもあるんですが、
筋の底が平らな面状になるものって意外に見つからないですね。
毎回いろんなものを試してみております。

ある程度しっかり筋が付いたら、筋の内側、中身の生地(クラム)が覗いてるとこに
ちょっと質感を追加します。
おなじみのつまようじのお尻を折り取った断面を使って、
皮の表面よりもちょっとだけザクザクした感じにしておきます。

s-割れ目0711.jpg

これでブールの成形はおしまいです。
バケットと比べればかなりシンプルで簡単な造形ですが、
クープの深さや形を変えるだけで仕上がりに差が出るので、
逆に細かいところで手が抜けない分集中力がいる形でもあります。
そこが面白いんですけどね 

s-ブール0711.jpg